これは、経営学者ピーター・ドラッカーの名著『経営者の条件』にかかれた一節です。ドラッカーは、とにもかくにも仕事で成果を出すには「時間管理(タイムマネジメント)」が大事だと主張しました。
時間管理は幸福感にも有効
2021年に公開された「時間管理は有効か?(Does time management work?)」という研究によると、時間管理によって、仕事のパフォーマンスや幸福感が高まり、ストレスを感じることも減ることが示されました。この研究の面白いところは、「時間管理」の効果がプライベートにも現れることに着眼したところです。「時間管理」という言葉からは「仕事っぽい」イメージが湧きますが、仕事のパフォーマンスの向上以上に、生活満足度を高める効果のほうが大きかったのだそうです。
つまり、面倒くさがらずにきちんと時間を管理し、有効に使うことで、仕事の効率が上がり、しかもプライベートまで充実して一石二鳥なのだそう。仕事の効率が上がればお金も稼ぎやすくなります。
時間管理だけでは幸せになれないけれど……
もちろん、時間管理だけで幸せになるわけではありません。
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家計簿をつける人ほど「お金持ち」になりやすいのと同じで、時間管理が優れている人は「時間持ち」になれるでしょう。すなわち、自分が好きに使える時間をたくさん手に入れることができるのです。
「自分の人生は自分でコントロールできる」という感覚が強い人ほど、幸福感が高いです。時間管理は、人生をコントロールするための第一歩と言えます。
「お金持ち」ならぬ「時間持ち」になりたい方は、まずは自分がどのように時間を過ごしているのか、いまいちど見つめ直してみてはいかがでしょうか。
参考資料:幸せとお金を「一挙両得」する方法(https://allabout.co.jp/gm/gc/504483/)
文:中原 良太(個人投資家・トレーダー)
18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。主に株式投資とマネー(お金)についての情報をSNSやYouTube、メルマガなどで発信。IQ上位2%のMENSA会員。
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