(左から)パーソナリティの小山薫堂、舘岡屏風山さん、宇賀なつみ
◆スコップ三味線を奏でて39年…その魅力とは?
スコップを三味線に見立て、専用のバチ(初心者は栓抜きなど)で叩いて演奏する「スコップ三味線」。その家元である舘岡さんに、スコップ三味線の成り立ちを伺うと「いまから39年前、23歳の頃に発明いたしました。親と一緒に飲み屋さんをやりましてね、その飲み屋さんが100人くらいお客さんが入るような大きい飲み屋さんで。うちのオヤジがバンドマンだったんですよ。お客さんに『ほうきを貸してくれ』と言われて渡したら、ステージに上がって行ったお客さんがいて、ギターの真似事をし始めたんです。『楽しかったけど、ほうきだと音が出ないよね』と。それで雪かきのスコップを引っ張り出してきて、津軽地方なので三味線は結構目にするので、“ベベベン”とやってみたら三味線になっちゃったという」と振り返ります。
楽器は一切弾けず、楽譜も読めないという舘岡さん。スコップ三味線の演奏を初めて人前で披露したのも、発明したのと同じ39年前で、「音楽に合わせて練習したら、これは意外にいけるぞと。1週間くらい練習してお客さんの前で披露しようということになって、初演奏しました」と当時を回顧。
舘岡さんは、家元としてスコップ三味線の教室を開催するなどしており、これまで教えてきた弟子の数はなんと4万3,000人超え。また、舘岡さんから習うのではなく見よう見まねでやっている人も多いようで、「1度でもスコップ三味線をやってみたことがある人は、(弟子以外も含めると)10万人を超えていると思います」と語ります。
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さらに宇賀からは、「スコップ三味線の素晴らしさって、どこにあると思いますか?」との質問が。これに、舘岡さんは「いまある音楽、特に楽器には全部ルールがあります。そのルールをすべて無視して演奏できるのが1つくらいあってもいいんじゃないの? っていうのがスコップ三味線。ルールが無用なんです。誰がどういう叩き方をしても皆さん喜んでいただけるし、演奏している人たちは楽器を演奏しているつもりになって演奏をしている。究極の“なんちゃって楽器”だと思っているんです」とその魅力を力説。
宇賀が「どう弾いてもいいし、失敗もないってことなんですね」とうなずくと、「スコップ三味線を通して、人生を幸せの眼鏡をかけて見ている感じがしますね」と小山。そんな2人の言葉に、舘岡さんは「ありがとうございます。目一杯幸せです」と笑顔をのぞかせていました。
また、スタジオでは、舘岡さんによるスコップ三味線の生演奏に加え、小山と宇賀にスコップ三味線をレクチャーする場面もありました。
スコップ三味線を手にする宇賀なつみ
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<番組概要>
番組名:日本郵便 SUNDAY’S POST
放送日時:毎週日曜 15:00〜15:50
パーソナリティ:小山薫堂、宇賀なつみ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/post/
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