【写真】リングで「炎の聖書」を歌うクラッシュも完コピ!
企画・脚本・プロデュースに鈴木おさむ、総監督に白石和彌という強力タッグで贈る本作は、1980年代にカリスマ的人気で女子プロレス旋風を巻き起こしたダンプ松本の知られざる物語を描く半自伝ドラマ。
80年代、男女の不平等や女性蔑視が問題視されずに当たり前であった時代の日本が舞台。そんな時代と格闘し、日本中を熱狂させ空前のブームを巻き起こしたのは女子プロレスだった。正統派プロレスラーとしての成功に憧れながらもクビ寸前だったダンプ松本が悪役に転身し、クラッシュ・ギャルズとして日本中のスターへ駆け上がる長与千種、ライオネス飛鳥ら仲間たちとの友情と戦い、さまざまな代償や葛藤を抱えながら“日本史上最も有名なヒール”に成り上がっていく様を描く。
主人公のダンプ松本役を文字通り体当たりで演じたのはゆりやんレトリィバァ。落ちこぼれとしてスタートしながらスターの階段を駆け上がる長与千種には唐田えりか。同期でも最も運動能力が高く技術に秀でていたライオネス飛鳥を剛力彩芽が演じる。
クラッシュ・ギャルズとは、唐田えりか演じる長与千種と剛力彩芽演じるライオネス飛鳥による実在の二人組のプロレスラー。1983年に結成され、その翌年には歌手デビューも果たすなど、ビューティ・ペア解散後、女子プロレス界のこれまでの歴史を塗り替える驚異の活躍で日本中を席巻していく。“クラッシュ旋風”と呼ばれるほどの社会現象を巻き起こすと、連日にわたってゴールデンタイムのテレビ番組に出演。CM、歌番組、連続ドラマ、アイドル雑誌や単独コンサートと、熱狂的な親衛隊ファンも各地で生まれるほどトップアイドルレスラーとして誰もが知る存在に。
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スターとして輝かしい日々を送るクラッシュ・ギャルズの2人は、練習生時代から仲の良かった同期生。エースとして期待されていた飛鳥、そして、落ちこぼれの劣等生だった長与のコンビは、一気に中高生の少女たちを中心に人気を集めたが、かくいう2人も、元はどこにでもいる普通の少女であった。
「極悪女王」でも、憧れだったプロレスラーという夢を叶えるためにオーディションに挑み、苦しい練習に耐え、鍛え抜いた先にようやくリングに立つことが出来た2人が描かれる。ただ強くなりたいと願う、何者でもなかった2人の少女が、最恐ヒールと呼ばれるダンプ松本とともに、異常な“熱狂”の時代を作り上げた。
本作では、ダンプ松本を演じるゆりやんほか、クラッシュ・ギャルズの2人を演じた唐田、剛力を中心に、徹底的な体作りを行い、当時の試合はもちろん本人たちのクセや仕草に至るまで日々研究を重ねた上で撮影に臨んでいる。落ちこぼれとしてスタートしながらスターの階段を駆け上がる長与を演じた唐田は「自分と長与さんとの間に何か共通部分があると感じて、この役は絶対にやりたいと思ったんです」と演じる本人とのシンパシーを感じていたと明かし、「衣装も髪型も再現度が高くて、現場にいると世界観に入り込めました。良い意味で芝居をしている感覚があまりなくて、自然に役に入る感じでした。『何日後に試合だから、 試合に備えて調整しないと』みたいに、会話もすっかりレスラーになっていました」と話すほどプロレスにのめり込んだ撮影当時を振り返る。
同期の中で最も運動能力が高く、技術に秀でていた飛鳥を演じた剛力は「実際の飛鳥さんの映像を見て、ずっと千種さんを追って、守っていると感じて。視る人というポイントをすごく意識していました」と飛鳥の特徴を捉えながら撮影に臨んでいた。
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