『M3GAN/ミーガン』のユニバーサル・ピクチャーズと『スクリーム』のレディオ・サイレンスが放つ、サバイバル・アクションスリラー『アビゲイル』より本編映像が解禁された。
本作は、大富豪の娘である12歳のバレリーナを誘拐した犯罪グループが、予想外の展開に巻き込まれていく様子を描いたサスペンス作品。5000万ドルの身代金目当てで少女を誘拐したグループだったが、監禁した少女の正体が「踊る吸血鬼」だったことから、状況は一変する。
この度解禁されたのは、誘拐した人質の少女・アビゲイルを監禁する隔離された屋敷に集められたメンバーが、謎めいた指示役・ランバートから説明を受けるシーンの本編映像。
「少女の名前は聞くな」「身代金は5000万ドル」「この屋敷は隔離されている」…。感情の読み取れない無表情な顔で、淡々と説明をするランバートのその振る舞いに不穏な雰囲気を感じ取るグループのメンバーたち。ランバートの表情が唯一崩れたように見えたのは、部屋を去る間際の意味深な一言を発した時だった。「24時間後に会おう、ラット・パック(シナトラ軍団)よ」。果たして、この言葉の意味するところとは…?
誘拐犯グループのメンバーは、元医者のジョーイ(メリッサ・バレラ)、元刑事のフランク(ダン・スティーヴンス)、ハッカーのサミー(キャスリン・ニュートン)、スナイパーのリックルズ(ウィル・キャトレット)、ドライバーのディーン(アンガス・クラウド)、そして力自慢のピーター(ケヴィン・デュランド)と、様々な経歴を持つ寄せ集めの犯罪者たちだ。
そんな個性的なメンバーたちも、ストーリーが進むにつれて、それぞれのもつバックグラウンドが明かされていく。
本編映像でも、緊張感あふれるこの状況で積極的に質問をするなど、グループの中心的な存在である元医者のジョーイ。没収された携帯の待ち受け画面は、彼女と彼女の子どもとの2ショット写真に設定されており、自分の子どもと同世代であろうアビゲイルには複雑な思いを抱えているようだ。
演じるのは、メリッサ・バレラ。1996年版の『スクリーム』で犯人の1人だった人物を父に持つ主人公サムを演じており、近年はホラー映画への出演が続いているが、ミュージカル映画『イン・ザ・ハイツ』(20)での主演も記憶に新しい。
神経質そうに話すのは元刑事のフランク。グループのリーダーのような振る舞いをするのだが、どこか得体のしれない雰囲気を持ち合わせている。物語の終盤では、彼の隠し持っていた部分があらわになり、予想のつかない展開に…!?
演じるのはダン・スティーヴンス。人気シリーズ「ダウントン・アビー」やディズニーの大ヒット実写映画『美女と野獣』(17)、ウォーターゲート事件を題材としたミニシリーズ「ガスリット 陰謀と真実」やノア・ホーリーによる『X-MEN』初のテレビシリーズ「レギオン」など、幅広い映画やドラマに出演している。
天真爛漫でマイペースな言動をとっているのはサミー。凄腕ハッカーだという彼女は、ほかのメンバーとは違いスリルを求めて今回の計画に参加したという。
演じるのは、女子高生が中年の殺人鬼と体が入れ替わってしまうブラムハウスのホラー・コメディー『ザ・スイッチ』(20)や、アメコミ大作『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(23)、最新作のホラー・コメディー『Lisa Frankenstein』(24)などに出演のキャスリン・ニュートン。
自身の持つモラルに従って行動しているのは、スナイパーのリックルズ。自分勝手なふるまいの多いメンバーの中では常識的な発言も多く、ジョーイと共闘関係を結ぶのだが…。
演じるのはウィル・キャトレット。エミー賞を受賞したHBOのミニシリーズ「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」や、サンダンス映画祭でグランプリに輝いた『サウザンド・アンド・ワン』(23・劇場未)などへの出演で知られる。
がっしりとした体つきで、グループの用心棒的な存在のピーター。体は大きいが凶暴性はなく、思考は単純気味?
演じるのは、『猿の惑星/キングダム』で人類最大の敵プロキシマス・シーザーを演じ、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(09)、『ロビン・フッド』(10)、『リアル・スティール』(11)、『バイオハザードV リトリビューション』(12)など話題の大作への出演も多いケヴィン・デュランド。ギレルモ・デル・トロのFXシリーズ「ストレイン」でバンパイア・ハンターを演じたデュランドにとって、本作はヴァンパイアと対決する2度目の機会となった。
抜群の運転技術を誇るドライバーで、パトカー集団に追跡されても全く動じない度胸の持ち主、イマドキな雰囲気を持つディーン。予測不能な言動で、計画の序盤から周りを戸惑わせるのだが…。
演じるのは、アンガス・クラウド。「ユーフォリア/EUPHORIA」でのフェズコ役で知られているのだが、2023年7月31日に25歳という若さでこの世を去り、残念ながら本作は彼の遺作となった。
そして最後に紹介するのは、犯罪グループへの指示役ランバート。犯罪グループの一員というよりは会計士やビジネスマンの様な雰囲気を醸し出しており、淡々と話すその姿からは冷たさしか感じられない。誘拐に成功した犯罪グループの面々を洋館に迎え入れ、アビゲイルを上階の寝室で休ませた後、24時間以内に身代金が届くと皆に告げると姿を消してしまう。謎に包まれた彼の、本当の目的とは…?
演じるのは、長いキャリアの中で様々な役柄を演じ、エミー賞に5度ノミネートされているジャンカルロ・エスポジート。高い評価を受けた大人気シリーズ「ブレイキング・バッド」と「ベター・コール・ソウル」で大物麻薬密売人のガス・フリングを演じたベテラン俳優だ。
演技派俳優らが演じる、一癖も二癖もある寄せ集め犯罪グループたち。彼らに待ち受ける一夜の恐怖のサバイバルの行く末は…? ぜひ最後まで見届けてほしい。
『アビゲイル』は9月13日(金)より全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)