伊藤万理華「確立してきたものを全て壊して演じた」『チャチャ』の世界観

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2024年08月28日 12:01  cinemacafe.net

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『チャチャ』メイキング ©2024「チャチャ」製作委員会
伊藤万理華主演、酒井麻衣が監督・脚本を務める映画『チャチャ』が10月11日(金)より公開。この度、新進気鋭のクリエイター・酒井監督の世界観に迫るメイキング写真が解禁となった。

本作『チャチャ』は、新進女優と次世代監督がタッグを組み、「不器用に、でも一生懸命“今”を生きるヒロインたち」をそれぞれの視点で映画化するプロジェクト、“(not) HEROINE movies”=ノットヒロインムービーズの第4弾公開作品。

主演を務めるのは、実力派俳優として幅広いフィールドで唯一無二の存在感を発揮している伊藤万理華。チャチャが思いを寄せる相手・樂(らく)を中川大志が演じるほか、藤間爽子、塩野瑛久、映画『PLAN 75』で重要な役どころを演じたステファニー・アリアン、さらに落合モトキ、藤井隆と個性的なキャストが脇を固める。

監督を務めるのは、ドラマ「美しい彼」シリーズ、『劇場版 美しい彼〜eternal〜』で多くのファンの心をつかみ、『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』でピュアなラブストーリーに挑戦するなど、いまもっとも注目を集めるクリエイター・酒井麻衣。

8月23日には映画『恋を知らない僕たちは』が公開となり、飛ぶ鳥を落とす勢いだ。

酒井監督にとって映画『チャチャ』は『はらはらなのか。』(17)以来7年ぶりの完全オリジナルストーリーによる長編映画。ラブストーリーのようで、コメディでもあり、サイコホラーの様相も見せる…。観る者を惹きよせながらも突き放す変化球で、酒井監督ならではの美意識を集約させたジャンルレスな1作となっている。

本作のプロデューサーである加藤優は、「本作は(not) HEROINE movies という、メ〜テレと(製作プロダクション)ダブが手掛ける映画レーベルの第4弾という位置づけにある。一つ一つの作品は独立しており、それぞれの監督が独自の視点で器用に生ききれない女性を描くという企画だ」と解説。

「原作ものかオリジナルかという縛りはなく、個別にどのように進めていくかを話し合って決めていく。酒井さんへはその突き抜けた世界観を活かす作品を、とプロデューサー部で話し合い、オリジナルの打診をした」と企画の成り立ちを話す。

また、「酒井作品の魅力のひとつには『こんな世界を見てみたかった』と思わせるような映像の作り込み、美しさがある。本作でも、色彩あふれる美術やロケ地、カラフルな衣裳とヘアメイク、シーンによってガラッと変わる画面の色味、光をとらえた映像などでその独自の感性が存分に発揮された」と酒井監督の魅力について語った。

今回参加しているスタッフには「美しい彼」シリーズなど過去の酒井作品へ参加した“酒井組ベテラン”が集結し、監督の頭の中にある世界を実現するべく各部署が心血を注いで、唯一無二の映像表現が作られていったという。

主演の伊藤も「監督と素直に話しながら、私の表情や声色、芝居の癖を徹底的に直していただきました。これまで参加してきた作品の中で確立してきたと思っていたものを全て壊して演じたと思います。私にとってもすごく必要な体験でした」と撮影をふり返った。

解禁となったメイキング写真からも酒井監督自らが役者とも真剣に向き合い、全員で映画『チャチャ』の世界観を作り上げていった様子が伺える。

酒井監督は「本能と欲望のままに見たい感情と物語をスタッフ・キャスト、みんなで表現しました。伊藤万理華さんがチャチャになってくださったことにより、私はチャチャという女の子が狂おしい程に愛しく、大好きになりました。不思議で切なく、どこか可笑しい世界に是非とも迷い込んでくださいませ」とコメントを寄せている。

『チャチャ』は10月11日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。





(シネマカフェ編集部)

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