田原総一朗氏、森田剛主演映画を鑑賞し… 「戦争とジャーナリズムについて考えさせられた」

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2024年08月30日 15:30  Sirabee

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(©ニュースサイトしらべぇ)

深夜に『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)の放送を控えた30日、同番組司会のジャーナリスト・田原総一朗氏が自身の公式ブログを更新。森田剛主演の公開中映画『劇場版 アナウンサーたちの戦争』の感想を、自身の経験とともにつづった。

■実在した戦時中のアナウンサー

同映画は昨年にNHKで放送されたSPドラマの劇場版で、森田は実在した戦時中の元NHKアナウンサー・和田信賢を演じる。

映画を鑑賞したという田原氏は、終戦当時の記憶を「『いつか自分もお国のために死ぬ』と誓った正真正銘の軍国少年だった」などと回顧。自身もまた、戦時中の報道や教育で洗脳された1人だったと語る。

一方、和田が担当した終戦を伝える玉音放送については、「その放送の陰には、多くのアナウンサーたちの苦悩があったことなど、子供の僕には知る由もなかった」と振り返っている。

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■「心に残る名場面だった」と語るシーンは…

田原氏は和田について、「戦前は相撲中継などで人気を博し、その高いアナウンス技術ゆえに、国民の『戦意高揚』におおいに貢献する」などと紹介も挟むと、「和田さんは次第に苦悩し、1943年10月に行われた、学徒出陣壮行会の実況ができず、後輩に任せてしまう」など、劇中で描かれた葛藤も解説。

そして、ここで行われた「陰の実況」については、「迫力ある、心に残る名場面だった」と映画内の名シーンに挙げている。

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■ジャーナリストとして自戒も

その後も思い出に残ったシーンの紹介は続き、「終戦を迎え、当時の情報局総裁が言う。『ラジオという夢の機械を、自分たちは悪魔の拡声器にしたのだ』この言葉は重い」「現代の日本であっても、ラジオ、テレビ、ネット放送など、さまざまなメディアを、『悪魔の拡声器』にしてしまう恐れはある」と、ジャーナリストとして自戒を込めたような感想も。

「映画の最後に、少年がつぶやく、『大本営発表』という言葉には、ゾクッとさせられた。あの少年は、戦時中、軍国少年だった、僕自身である」という、かつての自分に重ねた田原氏ならではのコメントも飛び出した。

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■報道関係者必見の映画

最後には、「『言葉の力』は、良い方にも悪い方にも働く。特に報道に携わる人たちに、ぜひ観ていただきたい、見ごたえのある映画だ」と作品を絶賛し、同業者への視聴も薦める田原氏。

最後は、今では数少ない戦時中を知るジャーナリストとして、「8月の終わりに、あらためて戦争と、ジャーナリズムについて考えさせられた」と結んでいる。

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(文/Sirabee 編集部・玉山諒太)
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