ポケットにはスマホではなく小説を 新ブランド「SESSION 10」がデビュー

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2024年09月02日 10:01  Fashionsnap.com

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SESSION 10

Image by: FASHIONSNAP
 森脇大地と五反田聡志が手掛けるメンズウェアブランド「セッションテン(SESSION 10)」が、2025年春夏コレクションでデビューした。2025年1月から順次、取り扱い各店で順次取り扱う。

 森脇は、2024年春夏シーズンに工大器とともに「アングレカム(ANGRAECUM)」を発表。五反田も自身のブランド「サトシゴタンダ(Satoshi Gotanda)」を展開している。セッションテンは、森脇と五反田が意気投合したことをきっかけに、自身のブランドとは別のクリエイションに挑戦したいという想いから立ち上げたという。
 在学中に立ち上げたアングレカムを運営する中で、学業とブランドの両立に伴う忙しさやストレスが原因で通院していたという森脇は、その治療のためのステップとして「session」とナンバリングされた項目をクリアする必要があった。ブランド名は、印象的だったというこの「セッション」という単語に、氏名とは異なる自身のエッセンスを取り入れたいという考えから、同氏の誕生日である10月10日の「10」を加えて名付けた。ブランドのコンセプトは「We Need Therapy(私たちにはセラピーが必要)」で、現代人特有の悩みと森脇の幼少期パーソナルな経験やバックグラウンドに着想したコレクションを展開していく。
 デビューコレクションのテーマは、森脇自身が子どもの頃から親に厳しく注意されてきたという「携帯依存症」。岡山製のデニムに東京の工場でシャンブレーフロッキー加工を施したジャケット(7万3700円)とパンツ(2型展開、5万1000〜6万2000円)は、ブルーライトの色とブルーライトカットレンズの色をそれぞれイメージしたブルーとグリーンの2色をオリジナルで製作した。肩線は前身頃側にあしらわれ、猫背で肩が前に出た「巻き肩」の姿勢を表現。パンツはいずれも股上を深くし、写真で脚を長く見せる加工をしなくても脚が長く見えるようにデザインしている。ジャケットやシャツ、ブルゾンなどには文庫本サイズのポケットを1つだけ配し、「スマートフォンではなく、小説を持って出かけたい」という想いを込めたという。

 今後は松山と大阪での展示会を予定しており、個人オーダーも受け付ける。

◾️SESSION 10:公式インスタグラム

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