男の体臭ケアの基礎知識! 知っておきたい「制汗剤の効果的な使い方」

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2024年09月03日 06:50  週プレNEWS

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オドラント商品の効果的な使い方をチェック!

まだまだ暑く、汗をかく日々に気になるのが体臭。男のエチケットとして制汗剤などデオドラント商品の効果的な使い方を学んでいこう!

【写真】脇に効果的なスティックタイプの制汗剤

■男性の脇が女性よりにおうワケとは!?

暑さで汗をかいて気になるのが体臭。自分には関係ないと思っているアナタ!

「実は、10代から60代の男女の脇のにおいについて弊社が調べたところ、9割の方が脇に、人に感じられる程度のにおいを持っていることがわかりました」

と答えてくれたのは、ギャツビーシリーズなどを展開するマンダムの広報担当者。

というわけで、体臭ケアに欠かせない制汗剤などデオドラント商品の効果的な使い方を、前出のマンダム広報担当者、デオナチュレシリーズなどを展開するシービック広報担当者、抗加齢医学会専門医の近藤千種先生の3人に聞いてみた!

【Q】そもそも汗がにおう原因は?

【A】「よく『汗臭い』といわれますが、実は、汗や皮脂は分泌された直後はにおいません。しかし、時間がたつにつれて皮膚上で汗が皮脂と混ざり合い、さらにその汗や皮脂を常在細菌が代謝することによってにおい物質が発生するのです。

汗や皮脂をごはんにして細菌が食事をし、オナラをするようなイメージです。そのためデオドラント商品では"汗を抑えること(制汗)""肌上の常在細菌を殺すこと(殺菌)"のふたつの方法で体臭の発生を抑えています」(マンダム広報)

【Q】商品選びの際の参考に、制汗と殺菌の有効成分などはあるのですか?

【A】焼きミョウバンは汗腺を引き締めることで発汗を抑えるもの。食べられるものなので安全性が高く、肌への刺激も少ないです。

クロルヒドロキシアルミニウムは塩化アルミニウムを改良したものです。汗の出口にフタをする効果があります。塩化アルミニウムは肌への刺激が強く、赤み、かゆみなどが出ることもありますが、こちらは刺激が少ないです。

フェノールスルホン酸亜鉛はこれも汗腺の収斂作用があり、毛穴など汗が出てくる穴をきゅっと引き締めます。

続いて、殺菌成分。

イソプロピルメチルフェノールは皮膚の常在細菌にコリネバクテリウムというものがあり、それを殺菌してくれる作用を持ちます。

β−グリチルレチン酸はこれもコリネバクテリウムに対して有意な殺菌作用があります。ベンザルコニウム塩化物もコリネバクテリウムを抑えるもので、強力な部類です。

商品を選ぶとしたら、やはり制汗成分と殺菌成分のどちらも含まれているものが良いと思います」(近藤先生)

【Q】では、制汗剤などデオドラント商品の効果的な使い方は?

【A】「基本的にデオドラント商品は水気のないところに使うのが効果的です。汗をかいた状態で使うと成分が密着しません。ベストはシャワーを浴びたり、お風呂に入った後、さらっとした肌に塗るのがよいでしょう。

あと、毛のある場所は毛に付着した老廃物があるので、どうしてもにおいが強くなってしまいます。さらに、デオドラント商品の成分が肌に密着せず効果を十分発揮しづらいので、可能であればある程度体毛は処理したほうがいいですね。男性より女性のほうがにおいが出にくいといわれる一因として、毛が薄いからということもあります。

また、脇は毛が生えているところより、もうひと回り広く塗るといいでしょう。脇には思っているより広く汗腺が分布しています。

あと、耳の裏は皮脂が出やすいです。つい脇に気がいきがちですが、耳の裏も普段からしっかり洗って、デオドラント商品でケアをしましょう」(近藤先生)

【Q】スプレーやスティック、シートなどいろんなタイプがありますが、脇にはどのタイプが効果的でしょう?

【A】「肌に直接塗る"直塗りタイプ"がオススメです。有効成分を肌に直接塗るため密着して汗で流れませんし、効果が長続きします。弊社の男性向けデオドラント商品で一番売れている『男ソフトストーンW』はリップスティックのようなスティック形状です」(シービック広報)

【Q】ちなみに、ワキガの人にも制汗剤は効果があるのでしょうか?

【A】「ワキガの強いにおいは、先にも述べた常在細菌のコリネバクテリウムが関わっています。なので、殺菌成分が含まれている制汗剤であれば、ある程度効果は発揮されると思います。

ワキガは自分のにおいを放置しているため、におっているという面もあるので、シャットアウトはできないかもしれないですが、何も使わないよりはいいでしょう。ちなみに、殺菌成分としては、イソプロピルメチルフェノールよりベンザルコニウム塩化物のほうがやや強い印象です」(近藤先生)

【Q】全身でにおいの気になる部位には使ったほうがいいのでしょうか? もし使ったほうがいいなら部位別にオススメのタイプも教えてください。

【A】「気になる部位はケアしたほうがいいでしょう。必ず部位別に使い分けるべきというわけではないのが前提ですが、オススメは、腕、胸、背中などにはスプレータイプやウオータータイプ、シートタイプ。

スプレータイプやウオータータイプは広範囲に使用しやすいという特徴があります。また、スプレータイプはガスの冷却感でひんやりとした使用感を感じたい方にもオススメです。

耳の後ろや首はシートタイプ。細かい部分まで拭き取りが可能です。シートタイプは汗をかいた後の対処のためのアイテムと思われがちですが、制汗成分、殺菌成分が含まれるシートの場合はお出かけ前に使用していただくことで、においの発生を予防することもできます。

は足用のデオドラント。足に塗り込みやすいクリームやジェルタイプなどがオススメですが、シートやロールオンやスティックタイプなどでも対策できます。また、入浴時の洗浄にもポイントがあります。足を洗うときは足の甲や裏だけでなく、足指の間や爪周りなどもしっかり洗いましょう。

制汗剤以外の対策では、頭皮もにおい対策用のシャンプーを使用することがオススメです。頭皮からのミドル脂臭が気になる方は殺菌成分が含まれたシャンプーを使用してください。また、予洗いやすすぎもしっかり行ない、洗髪後はドライヤーでしっかり頭皮まで乾かしてください」(マンダム広報)

以上を踏まえて、自分に合った制汗剤を選ぼう!

取材/渡辺ありさ 写真/PIXTA

このニュースに関するつぶやき

  • 昔はこういうのも使ってたけど、直近10年以上、そもそも暑い時に外出たりしなくなって汗かかないから長いこと全く縁がなくなったわ。
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