【インタビュー】宮藤官九郎、“不適切”なテーマをコメディにすることは「怒られるんだろうなって思いながら」
本作は、新宿・歌舞伎町にたたずむ「聖まごころ病院」を舞台に繰り広げられる救急医療エンターテインメント。ホストやキャバ嬢、ホームレス、トー横キッズ、外国人難民など、さまざまなバックボーンを持つ“ワケあり”な登場人物たちが交錯する社会の構図を、ときに“官九郎節”ともいえるユーモアを織り交ぜながら、悩みや問題を抱えながらも人生を強く生きる人たち・仲間・家族を通して、「命」の尊さを投げかける。
未知の新種ウイルス・ルミナの脅威にさらされ、緊急事態宣言が発令し、医療現場の最前線でウイルスに立ち向かう聖まごころ病院の医師たち。そんな窮地の中、聖まごころ病院にただならぬオーラをまとい、白いスーツ姿にフェースシールドの紳士が突如現れる。松尾が演じるのは、NPO法人「Not Alone」の新宿エリア代表・南舞(橋本愛)の父親・南錠一郎(みなみ・じょういちろう)。歌舞伎町エリアで幅を利かせており、“風俗王”として名をはせている南が、思わぬ形で聖まごころ病院の窮地を救うことに。
本作の脚本を務める宮藤官九郎、阿部サダヲらが属する大人計画を旗揚げし多数の作品で作・演出・出演を務め、演出家、脚本家、映画監督、コラムニスト、俳優とマルチに活躍する松尾は、出演について「なにしろ宮藤のシナリオで依頼が来て、出ないという選択肢はないのです。喜んで参加しました」とコメント。
「とはいえ最終回であり“ただならぬ雰囲気”とト書きされた役。そして相手は、演劇の道に入って以来、数十年尊敬してきた柄本明さん! 若干ドキドキはしました。でも、挑戦する機会があるというのはうれしいものです。小池さんにも久しぶりに会えて楽しかった。そんなわけで、よろしくお願いします!」と言葉を寄せた。
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ドラマ『新宿野戦病院』最終回は、フジテレビ系にて9月11日22時放送。