自民党総裁選、小泉進次郎候補は「資質に著しい問題」滝川クリステルも三下り半?

3

2024年09月17日 16:11  日刊サイゾー

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊サイゾー

今週の注目記事・1「滝クリの“聖域”」(『週刊文春』9/19日号)「小泉進次郎 颯爽たる出馬会見の全舞台裏」(『週刊新潮』9/19日号)
同・2「悠仁さま用入試は学力試験なし!」(『週刊文春』9/19日号)
同・3「カナダ企業のセブン-イレブン買収計画」(『週刊新潮』9/19日号)
同・4「孤独な暴君・齋藤元彦知事が最後に手にするカネ」(『週刊新潮』9/19日号)
同・5「NHK“休日朝の女神”に新恋人! タワマンほかほか3時間自宅デートキャッチ」(『FLASH』9/24・10/1日号)
同・6「『光る君へ』俳優&トップ声優 DV離婚騒ぎで警察出動!」(『週刊文春』9/19日号)
同・7「ベラルーシ『日本人拘束』スパイの親玉と言われた社長が激白」(『週刊新潮』9/19日号)
同・8「東出昌大独占直撃120分」(『週刊文春』9/19日号)
同・9「朝ドラ『虎に翼』〈最高視聴率18%超〉は打ち上げも大盛り上がり!」(『FRIDAY』9/27・10/4日号)

 今週は現代とポストがお休み。このところやや精彩を欠く文春だが、タイミングが悪く、締め切りに入らないテーマも多い。

 9月12日(木曜日)に始まった「紀州のドンファン殺害」の裁判もその一つ。

 被告の須藤早貴(28)の意志の強さに、検察側も手の打ちようがないという“諦め”のようなものがあるような気がする。

 これについては次号の週刊誌が特集をやってくるだろう。

 ところで、私は60年以上の由緒正しいサユリストである。

 1973年に15歳も上のTBSプロデューサーだった岡田太郎と結婚した時は、あまりの悲しさに“紅涙”を絞ったものであった。

 なんであんな年寄りと? 渡哲也との結婚を親から反対されたため、当てつけの偽装結婚ではないか? 勝手な難癖をつけて寝床で一人静かに泣き明かしたものだった。

 たしか週刊朝日だと思ったが、作家の遠藤周作の対談に小百合が出て、遠藤が、歯槽膿漏の夫の歯ブラシを、あなたは使えますかという意地悪な質問に、「はい、できます」と答えたのはショックだった。

 これも私がそう記憶しているのだが,渥美清の映画『寅さん』に小百合は2度出ているが、それがちょうど結婚前と結婚後であったと思う。

 特に結婚後の作品は、その前にはなかった若妻の色気のようなものが感じられ、サユリストたちはガックリして劇場を後にしたものだった。

 多くのサユリストたちの“恨み”を一身に向けられた夫、岡田も大変ではなかったか。

 その岡田が亡くなった。享年94。長生きであった。

SponichiAnnex(9月14日 04:30) はこう伝えた。

「家族葬を済ませての発表となった。吉永の両親の反対を押し切って1973年に結婚して以来、50年以上にわたって仲睦まじく夫婦生活を送った。直筆の文書で『大往生だと思います』と吉永は夫を思いやった。後日お別れの会を予定している。
献身的な看病も実らず、最愛の夫が天国に旅立った。喪主を務めた吉永によると、昨年12月に胆のうがんと診断され、化学療法の治療を続けていた。岡田さんは回復を目指して常に前向きだったが、転移もあり、症状が悪化。最期について『傍(そば)に寄り添って看取(みと)ることが出来ました』と記した。
 吉永との出会いは1964年、映画「愛と死をみつめて」の公開直後に制作されたドキュメンタリーだった。同番組のプロデューサーを急きょ任されたのが岡田さんで、当時19歳だった吉永の欧州旅行に約1カ月間同行した。
結婚はそれから9年後の73年。2人を接近させたのは、働き詰めによるストレスで声が出なくなった吉永を岡田さんが支えたのがきっかけ。吉永の方がぞっこんだった。離婚歴があり、15歳年上の岡田さんとの交際に、吉永の両親は猛反対したが、それを押し切ってのゴールイン。73年6月28日に婚姻届を提出し、8月3日に挙式。岡田さんのフジテレビの同期で歌手畠山みどり(85)の夫、千秋与四夫さんの自宅を借り、奈良岡朋子さんの立ち会いの下で愛を誓った。その後は東京・新宿の京王プラザホテルでの披露宴と流れたが、吉永の両親はついに姿を見せなかった。
逆境から始まった新婚生活だが、岡田さんが90歳を過ぎてからも、夫婦そろって旅行やゴルフを楽しんだり、クラシックコンサートに出掛けたりと、周りの人々がうらやむほどのおしどりぶりで知られた」

 だが、おしどり夫婦にしては、夫君はメディアに顔を出すことはほとんどなかった。

 サユリがメディアで結婚生活について饒舌に語ることもなかった。子どももできなかった。

 女優としては未だに第一線だが、それを維持するためには「幸せな結婚生活」は邪魔だったのではないか。

 何人かの男たちとの“噂”も流れた。だが、それに溺れることはなかったのだろう。映画史に残る女優を造ることが夫が自分に課した使命だったのかもしれない。

 もうすぐ80歳を迎える吉永小百合が、どんな演技を見せてくれるのか。次の作品が楽しみである。

 さて、今週も順位なし。

 最初は、好調のNHKの朝ドラ『虎に翼』だが、打ち上げも大盛り上がりだったとFRIDAYが伝えている。

「カンパーイ!」

 話題の朝ドラ『虎に翼』は8月31日にクランクアップ。その1週間後――200人近い関係者が集まった白金のレストランで、主演の伊藤沙莉(さいり)(30)が乾杯の音頭を取っていた。

 座長として約1年間にわたる撮影を完走した伊藤はこの日、“同窓”のハ・ヨンス(33)や桜井ユキ(37)らと歓談したり、“恩師”の小林薫(73)からのビデオメッセージやプロデューサーの挨拶に号泣したりと、大盛り上がり。打ち上げは5時間にも及んだと、FRIDAYが報じている。

『虎に翼』は、日本初の女性弁護士・三淵嘉子の半生を描いているが、当初、朝ドラ向きではないのではないかと見る向きもあったが、伊藤の聡明でチャーミングなヒロインが、男社会の法曹界で自分の信念を貫いていく姿に、今という時代が付いていったのである。

 9月10日時点で最高平均世帯視聴率は第100回が18.9%にもなった。

 多くのわき役スターも生み出した。中でも寅子の女学校時代の友人で、後に義姉となる花絵を演じた森田美智は、かつてNetflixの『全裸監督』で演じた伝説のワキ毛AV女優という強烈なインパクトを残したが、全く異なるタイプを演じて、茶の間の人気者になった。

 今や朝ドラは、国民的ドラマといっていいのかもしれない。次々に話題になるドラマを生み出し、それを継続するのは大変な努力と、優秀なスタッフがいなければできないことであろう。

 まずは『虎に翼』大成功を寿ぎたいと思う。

 さて、東出昌大(36)という男は多面的なものを持っている俳優なのだろう。

 年下女優の唐田えりかとの不倫が文春で報じられ、妻の杏から三下り半を突き付けられた。

 モテモテの色男が、妻に捨てられたダメ男になってしまったのだ。だがそこから動き出す。

 拠点を関東近郊の山に移し、猟師生活を始めたときは、いつまで続くかと懐疑的だったが、今や、俳優と山での生活を両立させ、今夏は、元女優の松本花林(25)と結婚することを公表した。

 だが、まだ同居はせず、別々に暮らしているという。

 人生いろいろあったが、それで鍛えられたのであろう。

 文春記者からの、今回再婚を決めるのあたって、相応の覚悟が必要だったのではという質問に、

「あらゆることが複合的にあって以前の報道があったし、その上で今の人間関係がある。この自分の胸中っていうのは、いくら言葉を尽くしても、語れないと思います。でも今、素直にまた子育てをしたいと思っている、こういう僕に立ち返らせてくれたのは、お相手の花林ちゃんの存在はもちろん、スキャンダル後、居場所をなくした僕に手を差し伸べてくれた、この地域の人々に与えられた勇気や恩恵が大きいと思っています」

 試練が人間をつくる。東出は杏との別れを通じて、人の世の厳しさを知ったが、第二の人生ともいうべき狩猟生活で、多くのことを学んだようだ。

 これからが楽しみな俳優である。

 ところで、ベラルーシといっても我々にはピンとくる国ではない。ロシアとウクライナに隣接するロシアベッタリの国という程度の知識ではないか。1994年からルカシェンコ政権が居座り、「欧州最後の独裁国家」といわれているそうである。

 その国のゴメリ大学で日本語講師を務めていた中西雅敏がスパイ容疑で逮捕されたと聞いても、そんなバカなと思うのだが……。

 ベラルーシは本気である。国営放送が「トウキョウから来たサムライの失敗」と題した特別番組を放送したと新潮が報じている。

 だがその中で、中西の上官で、情報提供していたとされる人物は、民間企業の社長で、

「私は会社としても個人としても、ベラルーシが言うような諜報機関との付き合いはありませんし、まったく関係ありません」といっているのだ。

 中西は、この社長の別れた奥さんの兄なので、面識はあるそうだが、今では年に1,2回、LINEでやり取りするだけだという。

 中西は、ベラルーシに住み始めて、ウクライナ国境に近い空港や鉄道の駅、橋といったインフラなどの写真を9000枚以上も撮影し、LINEを通じて日本へ送っていたそうだ。

 実は、これが一番危ないのだ。特に軍事独裁国家は、空港、鉄道などの写真を撮られることを極端に嫌う。

 こうしたインフラが戦争になれば「攻撃目標」となるからだ。このところ、中国でも日本人が拘束されるケースが増えているが、こうした国を旅行する場合、空港や鉄道、港などの写真を撮っていると、警備員が寄ってきて、時にはカメラごと没収されることがある。

 最悪の場合は、逮捕、有罪判決が出ることさえあるのだ。

 こうした国を旅するということは、日本の中を旅するのとはわけが違う。私がちょくちょく行っていた中国も今は、スパイ活動には神経を尖らせている。それは、今では軍事大国になって、機密保持がこれまで以上に厳しくなっているからであろう。

 ベラルーシの中西を早急に解放してもらうために、日本政府はもっと積極的に働きかける必要がある。

 さて、「交際ゼロ日婚」で結婚したカップルが、ほどなく別れるというケースはよくある。

 一緒に暮らし始めたら、イビキがうるさい、カネを家に入れないなど、交際中は知らなかったことが出てきて幻滅するというのはよく聞く。

 声優の平野綾(36)と俳優の谷口賢志(46)が連名で結婚を発表したのは今年の1月3日のことだったという。それからわずか8カ月。2人はすでに別居状態にあり、弁護士を通して離婚協議中であると文春が報じている。

 以下は文春オンライン(9月11日)からの引用。

 平野は2001年に声優デビュー。2006年3月にはシングル「Breakthrough」をリリースし、歌手デビューも果たした。

「同年4月から放送されたヒットアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』で主演を務め、大ブレイク。トップ声優の仲間入りを遂げました。同作の主題歌も担当しており、歌手としても大人気です」(芸能記者)

 その後、平野は「DEATH NOTE」や「ONE PIECE」など、挙げればキリがないほどの人気アニメのレギュラーを獲得。活躍の場は“声”の世界だけに止まらない。

「ドラマや舞台などに出演し、女優業にもまい進している。2023年9月から10月にかけて上演された舞台『「チェンソーマン」ザ・ステージ』でマキマ役を演じた時は、『再現度が高い』と話題になった」(同前)

 そんな平野が生涯の伴侶として選んだのが谷口だ。

 谷口は1999年に『救急戦隊ゴーゴーファイブ』のゴーブルー役で俳優デビュー。2016年と2020年には、それぞれ別の仮面ライダー役を演じた。2022年にはウルトラマン役も演じ、3大特撮すべてで「変身ヒーロー」の役を演じた。

「谷口さんは、舞台『チェンソーマン』にも出演し、平野さんと敵対する関係の役を演じました。そんな2人がプライベートでは親睦を深め、結ばれたのです」(舞台関係者)

 4月9日放送の『踊る!さんま御殿!!』(日テレ系)に平野が出演した際には、「交際0日婚」であったことを明かしている。

「平野は『(共演した)舞台中はそういう関係になるのはやめようって』と、谷口と話していたことを打ち明け、『付き合おうとかそういうのはなく、結婚してくださいというスタートだったので』と明かした」(番組関係者)

 新婚ならではのラブラブエピソードを披露し番組を盛り上げた平野。だが――。

「2人は現在、別居していて、離婚に向けての話し合いを進めています」

 取材班に衝撃の事実を明かしたのは、2人の共通の知人であるA氏だった。

 文春によれば、今年の4月30日未明、夫婦喧嘩がエスカレートして、警察沙汰にまでなったというのである。

 それ以降、別居生活が始まったそうだ。

 離婚へ向けての話し合いはすんなりいくと思われていたが、暴言や暴力をふるったのは双方、相手に非があると譲らないで長引いているようだ。

 お互い、離婚には同意しているようだから、時間的な問題だけのようだ。

 やはり、結婚前にしばらく付き合い、閨での相性も確かめてから結婚するのがいいと思うよ。

 お次はラブラブカップルのお話。

 NHKの朝の『おはよう日本』の金曜日、日曜日、祝日を担当する赤木野々花アナ(34)は。「国民の休日の朝の女神」と呼ばれているそうだ。

 彼女は一度結婚したと報じられたことがあったというが、9月上旬のこの日、六本木で会ったのは“北村一輝”似の男性だったという。

SmartFLASH(09.07 22:43)によれば、

「親しげな様子でスーパーへ入った2人はお菓子類を購入すると、一路男性の自宅と思しき高級タワマンへ。3時間を超える“おうちデート”を楽しんだのだった。まさか、あの清楚アナに不倫スキャンダル!? NHK関係者は戸惑い気味に語る。
『局内では、「文春」報道のあった男性と結婚しているというのは周知の事実です。離婚したという話も聞いていませんし……』
だが、赤木アナの知人はこう証言するのだ。
『確かに、一度はまるで結婚したかのように報じられましたが、その男性とは破局していますよ。そもそも、結婚はしていませんから。六本木でデートをしていたのは、2024年の7月ごろから交際を始めたばかりの年下の“新彼氏”です。知人の紹介を通じて知り合ったそうですよ。彼氏は早稲田大学卒業後、超一流の外資系投資会社に就職。今は同社での知見を生かして独立したと聞いています』」

 つまり、“未婚”の彼女は新たな恋を掴んだというわけだ。たっぷりと2人きりの時間を過ごした赤木アナは、近くの和食店で知人男性と合流。3人で食事をすませた後、知人男性と別れると、2人は名残惜しそうに夜道をゆっくりと語り合いながら歩くのだった――。

『まだ、ほかほかのつき合いたてですからね。休日や祝日は「おはよう日本」で埋まっていますから、平日にデートを重ねているそうです。休みの日や生活サイクルが合わないのでなかなかお泊りができず、お互いに時間を融通し合っているとか。34歳という年齢を考えれば、このまますぐにゴールインもあり得るのではないでしょうか』(同前)

 どうやら不倫ではないようだ。好感度抜群の彼女に幸あれ!

 お次は斎藤元彦兵庫県知事問題である。

 人造人間のように無表情でも話題になり、泣いたといっては話題になる。今や総裁選などそっちのけで、この人の一挙手一投足がワイドショーの注目ネタである。

 今週も新潮と文春がこの人のことに触れているが、辞職という選択肢は、この人の頭にはないようだ。

 では、メディアが全く触れないが、斎藤知事がこれまでやって来たことは皆間違いだったのか?

 私が見る限り、なかなかよくやっているのではないかというものもある。

 2021年に20年続いていた井戸敏三兵庫県知事が退任したのを機に、日本維新の会と自民党の推薦を受けて県知事選に出馬し初当選した。

 すぐに彼は知事直轄の組織「新県政推進室」を新設して動き出す。メンバーは小橋浩一氏、井ノ本知明氏、原田剛治氏、副知事の片山安孝氏らで、「牛タンクラブ」といわれる旧知の仲間たちである。

 当時の県庁内には、井戸県政による「ひずみ」への不満が漂い、「リスクを冒さない行政手法。硬直化した人事。時間がかかりすぎる内部手続き――。ある管理職の男性はこう表現する。斎藤知事らがそれを変えようとしている姿勢に『共感していた』と振り返る」(朝日新聞9月7日付)

 井戸県政の痕跡を消すためか、

「斎藤知事は1期目後半に入り、井戸前県政の目玉事業であった『老朽化に伴う県庁舎の建て替え、新設』を取り止めてしまった」

 と、プレジデント・オンライン(09/09 7:00)でジャーナリストの小林一哉氏が書いている。

 斎藤知事のいい分は、小林氏によれば「もとの計画は約700億円の事業費だった。現在の物価高騰を試算すると1000億円を超える。新庁舎建設は県民の理解が得られない」というものだったという。

 県議会は強く反発したが、斎藤知事は聞く耳を持たなかったそうだ。

 そこで斎藤知事が新たに打ち出したのが、1、2号館の撤去・解体に伴い、県職員たちの「4割出勤」だったという。

「1、2号館の撤去・解体で行き場を失う職員約2500人について、職員の出勤を週2日として、残りの3日を在宅勤務とすれば、職員の出勤率が4割程度となり、約1000人の出勤におさめることができる。
『4割出勤』の職員約1000人は3号館や生田庁舎などの既存施設に分散して働けばいいというのである。
コロナ禍の働き方改革で、在宅勤務やテレワークがふつうとなり、『4割出勤』であっても県庁の行政事務を十分にまかなえるというのが斎藤知事の考えだった」(小林氏)

 だが、この施策は職員たちに評判が悪く、約7割が在宅勤務のテレワークで業務効率が低下したと不満を漏らしたらしい。だが斎藤知事は4割出勤を推進する姿勢を変えなかったというのだ。

 このあたりから、県職員、県議会とのズレが始まっていたのかもしれない。だが、コロナ禍で在宅勤務は増えたし、育児などをする共働きの夫婦にとってはありがたい働き方になっている。都会と地方の違いはあるだろうが、斎藤県政の根幹を揺るがすような「悪政」ではないと、私は思うのだが。

 斎藤知事は、自分の給与・退職金についても“改革”している。新潮によれば、年収は、「本来だったら約2471万円でしたが、約1775万円に減額」(県庁関係者)しているのだ。

 また退職金についても、「本来なら来年7月の任期満了まで務めた際の満額は約4052万円だった。だが、維新に擁立された齋藤知事は就任後、自らに“身を切る改革”を課して、これを約2026万円に減額した」(新潮)というのである。

 斎藤知事はまさか自分が辞任する事態に追い込まれることなど考えていなかったのだろうが、減額自体は褒められてしかるべき“改革”だと思うのだが。

 告発文書で見れば、斎藤知事のパワハラやおねだり疑惑はあるが、最も重大であると思われる、優勝パレードへの寄付金をキックバックしていた問題は、片山副知事(当時)に対してのものである。

 文春などが報じているように、斎藤知事からの指示があったとしても、率先して犯人探しをし、告発者を見つけだすと苛烈な聞き取りをして、彼のPCまで押収。その人間のプライバシーに関する情報を漏らしたのは片山副知事だったのではないのか。

 これは私の推測だが、片山副知事は、斎藤知事に報告するにあたって、告発者の内容には真実相当性がなく、単なる怪文書まがいのものだといったのではなかったか。

 側近の4人組に頼り切り、“裸の王様”になっていた斎藤知事は、それを疑うことなく受け入れ、会見で「うそ八百」といってしまったのではないのだろうか。

 9月14日に放送されたTBSの『報道特集』は、この問題に切り込んでいる。TBSNEWSDIG(9月14日〈土〉21:31)から見てみよう。

 片山副知事が担当していたパレードの寄付金集めは難航していた。だがパレードの1週間前、当初、約1億円の方針だった補助金が、片山氏の指示で急に4億円程度に増額されたというのである。

『報道特集』取材班は、寄付をしていて、かつ補助金を受ける予定の13の金融機関へ質問状を送り、8社から回答を受けたという。そのうち県から直接依頼されたケースは3社あったが、8社すべてが寄付金と補助金の関係性を否定したそうである。

だが、ある信用金庫の関係者から、こんな証言を得たという。

「副知事から『寄付金が足りてないのだが、赤字を出す訳にはいかない。寄付できないか? 補助金はしっかり出しますんで』と言われたそうだ。そう言われたら数百万の寄付は断れない。キックバックというより、補助金で釣られた」

 片山は「報道特集」の取材には答えていないが、この問題は斎藤知事辞任問題とは別に、百条委員会を含めて徹底追及すべきである。

 私は、斎藤知事は不信任決議が可決されても辞めず、解散に打って出る初の首長になるのではないかと考えている。

 そして、解散・選挙の中で、有権者たちが今一度、斎藤氏の知事としての業績や、彼がやろうとしていた県政の方向性、知事としての資質について“冷静”に考え、判断する時間が持てることはいいことだと考える。それがどんな判断になろうとも。

 ところで、カナダを拠点に北米や欧州でコンビニを展開する「アリマンタシォン・クシュタール」(以下ACT)という聞いたこともない会社が、天下のセブン&アイ・ホールディングス(以下HD)を買収しようとしていると聞いたときは、正直驚いた。

 それも大した金額ではないらしい。買収総額は6兆円ほどだそうだから、HD側は「ふざけるな」といって払いのけるのかと思ったら、検討すると答えたからまた驚いた。

 新潮によれば、アジアや北米などに約8万5000店舗を持つセブンに対して、ATCは1万7000店舗ほどで、メインはガソリンスタンド併設型だそうだ。

 それに、ガソリンの売上が4分の3を占めているそうだから、コンビニは添え物でしかないようだ。

 本家のセブン-イレブンから学び、本家を超えて世界のコンビニになったセブン-イレブンは、おにぎりや弁当がおいしいだけではなく、地域になくてはならないものになっているのだ。

 公共料金の収納代行サービス、ATM、週刊誌を含めた書籍販売などばかりではなく、災害時には要請に応じて物資を届ける「物資支援協定」を全国の自治体と結んでいるし、帰宅困難者が出た場合は、「災害時帰宅支援ステーション」となり、トイレなどを提供してくれる。

 都心では、コンビニ乱立状態で辟易するところもあるが、地方では、コンビニは地域になくてはならない存在である。

 それに外資系が入れば、ほとんどが冷凍食品のようなものに変わっしまいかねない。

 HDほどの力があれば大丈夫だろうと思うのだが、そうではないという。

「今後のポイントは、ACT側が再提示する買収額です。HD側が買収を拒否するのであれば、提示された額まで自力で株価を引き上げることが求められ、それがHD経営陣にとっては重圧となります。ATCは資金調達のため銀行などと協議の上、今月中に再び提案をしてくるかもしれません」(M&Aに詳しい東京国際法律事務所の森幹晴弁護士)

 もしそうなったら、日本中で、日本の文化であるコンビニを外資に売り渡すなというデモが起きるのではないか。

 買収絶対阻止! コンビニは永遠に不滅だ!

 さて、新潮は、秋篠宮家の長男・悠仁さんは東大の「推薦入試に合格」すると報じ、次には、「人知れず悠仁さまの『トンボ論文』が8カ所も訂正されていた」と報じた。

 何やら悠仁さんを弄んでいるような気がしないでもないが、今度は文春が、悠仁さんは東大ではなく筑波大学へ入学すると報じている。

 いったい悠仁さんはどこへ入るのか?

 文春はその根拠をこう報じている。

「いま、筑波大学の内部で“悠仁さま用に準備されているのでは”と囁かれている入試がある。それが、アドミッションセンター(AC)入試です」(筑波大学関係者)
 AC入試は筑波大学で2000年に導入された制度で、他の大学ではAO入試といわれている。

 募集要項には、こう記載されているという。

「書類選考と面接・口述試験によって、受験性を多面的・総合的に評価する自己推薦型の入試です。ペーパーテスト型の入試、学校推薦型の入試とは異なる観点から評価を行います」

 要は、学力テストを受けないでも入学できる制度で、近年は文部省の方針とは逆行すると廃れてきているが、筑波大がそれをあえて残しているのだそうだ。

 筑波大学の中で悠仁さんの志望と合致するのは「生命環境学群の生物学類」だそうだ。

 悠仁さんに好都合なことはまだあるという。

「AC入試では募集人員が定められており、生物学類では三名です。ただ受験生三名が必ず合格するわけではなく、ふさわしい志願者がいなければ合格者ゼロになることも。一般的な入試では決まった数の合格枠を受験生が奪い合うことになりますが、AC入試の場合、『悠仁さまが合格したことで、他の受験生が蹴落とされた』という印象を薄めることができるのです」(筑波大関係者)

 東大でも筑波大でも、どちらでもいいが、親や学校側に配慮してもらってまで大学に入る必要があるのだろうか?

 悠仁さんの今も、これからもずっと、母親に過保護に育てられたという印象は付いて回るのだろう。

 親離れ、独り立ちという言葉は、秋篠宮家にはないのだろうか。

 さて最後は総裁選について。

「話すほど支持が落ちてく進次郎」

 総裁選が始まった当初、メディアは挙って小泉進次郎が本命、次期総理は決まりと報じた。

 だが、このひと言で、彼の正体が露わになり、少しはものを考えるメディアが、こいつは危ないと思い始めた。その理由を東京新聞のTOKYOWeb(9月14日 06時00分)から引用してみよう。

「小泉氏は立候補表明会見で『労働市場改革の本丸、解雇規制を見直す。人員整理が認められにくい状況を変える』と主張。首相就任後、来年の国会に法案を提出すると公約した。13日には『解雇の自由化』は否定したものの『前向きな労働市場をつくっていかなければいけない』と述べた。

 緩和は01年から純一郎氏が推進した政策。『企業がリストラ、構造改革をやめたら生き残れない時代だ』と訴え、03年に閣議決定した『規制改革推進3か年計画』に解雇基準の法律での明示や金銭解決による解雇の検討を明記。『使用者は法律により制限されている場合を除き、労働者を解雇することができる』と盛り込んだ労働基準法改正案を国会提出した。

 しかし、当時の民主党など野党が強く反発し、与党からも慎重論が続出。最終的に法案の修正に追い込まれ、条文案は削除された」

 オヤジができなかった「悪法」を、子どもが継いでやるというのである。冗談は顔だけにしろ!

 その上、総理になったらすぐ解散するという発言で、他の候補からも異論が噴出。テレビや街頭に出て話せば話すほど、底の浅さが透けて見え、悲しいほど器ではないということを、自分で立証しているのである。

 新潮によれば、小泉進次郎には東京・港区にある「アンティル」というPR会社が付いているそうだし、公設第一秘書には三菱商事にいてマーケティングをしていた干場香名子がいるそうだが、PRの限界であろう。いくら有能なPRマンを揃えても、素材が悪くては光を放たないのだ。

 小泉進次郎と仕事をしたことがある政府関係者は新潮でこう語っている。

「政治家として本当に必要な資質とは、複雑な問題を総合的に判断し、的確に判断を下していく能力です。彼はそういうことは丸っきりできない方。政治家として不可欠な資質に著しく問題を抱えている、と私は確信しています」

 かつて、総裁候補で、ここまでいわれた人間がいただろうか。単なる貶しているのではなく、資質に問題が多いにありというのだ。

 さらにこの人物はこういっている。

「こちらが一生懸命説明しても、何も理解してもらえない、という感覚があるのです。他の議員の先生方とは明らかに様子が異なっていた。理解してもらっている感触、反応が得られないのです。理解することに関心がないのか、とさえ思ったこともあります」

 ここまでいわれるというのは、よほどの何か、欠落したものがあると思うしかない。

 こうした人間をリーダーにすれば、国民のいうことなどに耳を傾けない専制君主を頂くことになる。

 各メディアの世論調査では、じりじり小泉進次郎の支持率が落ちてきているが、それは、思っていた以上に「器ではない」という国民の率直な声であろう。

 文春では、小泉進次郎の妻の滝川クリステルの「男関係」を追いかけているが、今は2児の母。それで浮気をしていたら、夫の小泉進次郎と共に奈落に堕ちるが、賢い彼女だから、今そんなことが判明するようなバカなことをするとは思えない。

 だが、小泉進次郎が出馬するとすぐに、滝川クリステルの所属事務所が、

「今回の総裁選に対し、滝川が関与することはございません」

 というメッセージを発した。

 これを、夫を突き放したとみる向きもあるようだが、それはどうだろう? 滝川という女性、夫が総理になれば、自分はファーストレディになれる。スポットライトのあたることの好きな彼女が、それを望まないはずはないのではないか。

 だが、それができなかったとき、彼女は夫を未練なく捨て去るかもしれない。もしかすると、それが恐くて進次郎は必死なのではないか。そんな気もしてくる。

 政治アナリストの伊藤惇夫がいうように、

「現在、自民党を覆っているのは、裏金問題を批判する世の中の声です。したがって、何とか見栄えのする表紙に切り替えて、国民の目を逸らせようとしている。どの表紙が見栄えが良いのか、そこだけに注力すべく党全体が動いています」

 候補者全員が、裏金問題をどうするのか、疑惑の議員たちをどう処分するのかについては一切触れない。

 腐りきった自民党を変えるという覚悟を持った候補は誰一人いない。だがこれだけはいえる。見場がよくても頭の中は伽藍洞の人間だけは、総裁・総理にしてはいけない。
(文中敬称略)

このニュースに関するつぶやき

前日のランキングへ

ニュース設定