NHKを含む全局で冠番組を持ち、昨年末の『NHK紅白歌合戦』で司会を務めた有吉弘行。今から28年前に『進め！電波少年』（日本テレビ系）のヒッチハイク企画で、若手お笑いコンビ・猿岩石として彗星のごとくデビューし、一時は低迷したものの鮮やかに復活。今や、押しも押されもせぬ「天下取り」タレントとなった。
そんな有吉が出演している数々の番組の中で「本当の人気番組」はどれなのか。放送時間帯や裏番組が関係ない配信サービス「TVer」のお気に入り数を基準に、ランキングを作成してみた。
9位『有吉木曜バラエティ』（テレビ東京系） 2.1万
2020年に特番『有吉の世界同時中継』として始まった情報バラエティ。今年4月から『有吉木曜バラエティ』として放送されている。当初はエジプトの歴史を紐解くなど知的情報番組だったが、昨年春あたりから「北関東のグルメ」中心に大きく方向転換。テレビ東京らしく、東京の視聴者に「週末にちょっと遠出して行きたい飲食店」を紹介している。
8位『有吉ジャポンII ジロジロ有吉』（TBS系） 12.9万
TBSの日曜午前の情報番組『サンデージャポン』の兄弟番組として、2012年に『有吉ジャポン』としてスタートし、12年目を迎える長寿番組。長年、名コンビを組んできた田中みな実が21年3月に卒業し、現在はTBSの近藤夏子アナウンサーがアシスタントを務めている。VTRを見て何か言うだけという、有吉にとっては省エネ番組といえそうだ。
7位『有吉くんの正直さんぽ』（フジテレビ系） 19.2万
こちらも12年スタート。当時まだゴリゴリにとがっていた有吉と散歩番組という組み合わせに違和感もあったが、元来の人の好さとコミュニケーション能力の高さがいかんなく発揮され長寿番組となっている。散歩番組にとって致命的だったコロナ禍も乗り越え、現在も続いている。
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6位『有吉ゼミ』（日本テレビ系） 35.3万
グルメ、お掃除、リフォーム、ショッピングと、ゴールデン要素を存分に詰め込んだザ・ゴールデンな番組。日テレが社運をかける『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』とのコラボ企画も放送されており、その意味で「売れた有吉」を象徴する番組ともいえそうだ。
5位『有吉クイズ』（テレビ朝日系） 37.9万
『アメトーク！』や『ロンドンハーツ』で知られるテレビ朝日・加地倫三氏の肝いりで始まった深夜バラエティ。22年秋から1年間は火曜20時というゴールデンに格上げとなったが、現在は再び深夜に落ち着いている。「AV業界クイズ」などのマニアックなクイズ企画で人気を博す。
4位『櫻井・有吉THE夜会』（TBS系） 44.3万
14年に『櫻井有吉アブナイ夜会』としてスタート。16年4月から現在のタイトルで放送されている。嵐・櫻井翔と有吉がゲストを迎えるトークバラエティ。近年では売れっ子芸能人の金銭感覚を試す福袋企画やカジノ企画など、企画色も強めつつあるようだ。
3位『有吉ぃぃeeeee！』（テレビ東京系） 136.1万
有吉がアンガールズ・田中卓志、タカアンドトシとともに、ゲストを迎えてゲームを楽しむ番組。当初は「自宅ゲスト」と称してゲストの自宅での収録を行っていたが、近年はスタジオでの収録が多くなっている。オンラインゲームの特性を生かし、コロナ禍でもほぼ通常営業だった珍しい番組だった。
2位『マツコ＆有吉 かりそめ天国』（テレビ朝日系） 181.0万
11年から17年まで6年間続いた『マツコ＆有吉の怒り新党』の後継として17年にスタート。マツコ・デラックスとの名コンビによる掛け合いは、マツコと有吉という2人のタレントイメージを定着させた番組ともいえる。夏目三久との結婚のきっかけも『怒り新党』での共演だった。
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1位『有吉の壁』（日本テレビ系） 291.1万
『有吉ゼミ』で総合演出を務めている元日本テレビの橋本和明氏が立ち上げた、お笑い一辺倒に振り切った即興コント番組。トークよりネタに強みを持つコント中心の若手芸人たちにとっては、ひとつの目標となる番組になっている。日本武道館などで大規模イベントを開催するなど、マネタイズも好調のようだ。
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