新原泰佑が舞台初主演「球体の球体」うれしさと高揚も「気張らない方がいいと気付きました」

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2024年09月19日 07:38  日刊スポーツ

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若手のハンサムボーイ新原泰佑(撮影・中島郁夫)

<情報最前線:エンタメ 舞台>



俳優新原泰佑(23)が舞台「球体の球体」(29日まで、東京・シアタートラム)で初の主演舞台に挑んでいる。ダンス、舞台、映像と経験を重ね、当て書きされた同作で、リスペクトする演出家と出会い、自分の新しい感情に出会うこともできた。一生表現者でいたいと明言する新原の挑戦が続いている。【小林千穂】


   ◇   ◇   ◇   


★4人一丸となって


現代アーティストが、ある独裁国家の招待を受ける。35年後の彼の告白で物語が進んでいく−。主人公や大統領、展覧会を企画するキュレーターら4人の人物が織りなす物語には、人間が持って生まれたものや運命、自然淘汰(とうた)などさまざまなテーマが盛り込まれている。新原は舞台初主演で、現代アーティストを演じる。


「(初めての主演に)最初はうれしさと高揚感があり、どうすれば作品が成功するんだろうと思いましたが、気張らない方がいいと気付きました。主人公のように、物語の流れに巻き込まれていった方がいいと思ったんです。責任感もプレッシャーもありますが、4人で一丸となって作っていきたいですね」


★脳みそ疲れました


共演するs**t kingz小栗基裕、前原瑞樹、相島一之、脚本、演出を手がける池田亮さんとの稽古は毎日が充実していた。


「毎日、4人プラス池田さんで生まれるものがあってすごく楽しかったです。池田さんはやりたい演出やアイデアがどんどん出てきて、すごすぎて、天才的で、どれもおもしろい。僕は具現化したい思いで必死で、脳みそは過去いち疲れました」


数奇な人生を振り返る本島という現代アーティストは、自身を当て書きされたキャラクターだという。


「声に出して、ふに落ちないというせりふがないんです。ここまでしっくりきている役は、今までにないです。僕であり僕でないような感覚です。あえて言葉にしないでいたことを、せりふで言うのは苦しいですが、新たな感情に出会える面白さも楽しんでいます」


4歳でダンスを始め、小学校時代はダンス友達と演劇クラブに入っていた。芝居をやりたい気持ちがはじけたのは、10代半ばで見たミュージカルだった。


「中学3年か高校1年の時、三浦春馬さんの『キンキーブーツ』初演を見たんです。それまではダンスだけできればいいと思っていましたが、物理的にも感覚的にもすごくキラキラしていた舞台に衝撃を受けて、そっちにいきたい! と思いました」


舞台、ダンス、映像作品と活躍の場は広い。


「この仕事をしてなかったら何をしてるんだろうというくらい、俳優、表現者以外は見えていないです。一生続けていきたいです。舞台ではストレートプレイもミュージカルもダンスだけの作品も、ひとつに絞らずやっていきたいです」


■長〜〜いせりふは歩きながら覚える


膨大なせりふ量は、ダンスをしている新原ならではの覚え方があるという。「音楽が好きなので、体を動かしながら耳で覚えるのが得意なんです。超長いせりふはボイスメモなどに録音して流しながら、歩きながら覚えます」と話す。日々新しいアイデアが生まれる現場では糖分を何より欲していたよう。「休憩時間は何かしらモグモグしてました(笑い)」とモグモグタイムを振り返っていた。


◆新原泰佑(にいはら・たいすけ) 2000年(平12)10月7日、埼玉県生まれ。埼玉県出身。4歳から、ヒップホップ、ジャズなどさまざまなジャンルのダンスを学ぶ。振り付けも行っている。18年、「男子高生ミスターコン2018」でグランプリ。主な出演は、舞台は「ロミオとジュリエット」「ラビット・ホール」「クラウディア」「ニュージーズ」など、ドラマはダブル主演したテレビ東京系「25時、赤坂で」、NHK大河「鎌倉殿の13人」など。

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