セレクトセールで高値取引されたヒシアマン(牡2、美浦・堀宣行厩舎)が、サウジアラビアロイヤルカップ(2歳・GIII・芝1600m)で重賞初制覇を狙う。
ヒシアマンは父モーリス、母アシュリン、母の父マンハッタンカフェの血統。母はJRAで2勝。祖母のアンティックドールは同じく1勝。近親にはベガやアドマイヤベガ、アドマイヤドンやハープスターなど、GI馬がズラリと並ぶ。この血統が高く評価されて、昨年のセレクトセール1歳では9800万円(税抜)の高値となった。
7月札幌の新馬(芝1500m)は先に抜け出したアルテヴェローチェにクビ差届かなかったが、3着には5馬身差。位置取りの差が出ただけで、勝ちに等しい内容だった。続く9月札幌の未勝利(芝1500m)は中団追走から直線で後続を突き放し、2着に6馬身差の大楽勝。時計も上々とあって、優に重賞で通用する器だろう。
堀調教師は父のモーリスも手掛けたが、同産駒での重賞制覇となれば意外にも初めて。同じく堀厩舎のモーリス産駒で、毎日王冠に出走するダノンエアズロックともども、その走りに要注目となる。
【堀宣行厩舎のモーリス産駒の重賞成績】
・21年京都新聞杯・エスコバル(11着)
・23年青葉賞・ヒシタイカン(12着)
・24年弥生賞・ダノンエアズロック(7着)
・24年日本ダービー・ダノンエアズロック(14着)