“コント芸日本一”を決める『キングオブコント2024』が12日、TBS系で生放送される(後6:30)。ORICON NEWSでは、ファイナリストのインタビュー連日掲載していく。
【集合カット】17代目王者は誰だ…!決戦に向けて意気込んだファイナリストたち 同大会は2008年から毎年行われ、今年で17回目。プロアマ問わず、芸歴制限なく出場可能で、歴代キングはバッファロー吾郎、東京03、キングオブコメディ、ロバート、バイきんぐ、かもめんたる、シソンヌ、コロコロチキチキペッパーズ、ライス、かまいたち、ハナコ、どぶろっく、ジャルジャル、空気階段、ビスケットブラザーズ、サルゴリラが名を連ねている。
コットン、ニッポンの社長、ファイヤーサンダー、や団、ラブレターズ、隣人、ロングコートダディ、cacao、ダンビラムーチョ、シティホテル3号室の10組がファイナリストとなった。
■ニッポンの社長
【結成】
2013年
【メンバー】
■辻皓平
生年月日:1986年11月15日
出身地:京都府・京都市
趣味:音楽、映画鑑賞、野球、ギター
特技:ボーリング
■ケツ
生年月日:1990年6月11日
出身地:奈良県・生駒市
趣味:野球、料理、飲酒(ビール、日本酒)
特技:ギター(学生時代は軽音楽部)
【キングオブコント戦歴】
2020年:5位
2021年:4位
2022年:10位
2023年:3位
■ニッポンの社長(辻、ケツ)
――ファイナリストになった率直な感想
【辻皓平】めっちゃうれしかったですし、不安でありました。呼ばれるの遅かったので。もし呼ばれなかった時に、顔をみんなに見られたないなとか、やばい顔してもらうかもなとか。だから「よし!」って声が出ちゃいました。毎回ですけど、1年で一番うれしいというか。「また出られる!よっしゃ!」が、何回も出るうちに「また行かせてもらいます、すいません」っていう(笑)。僕らもさらばさんとかに「もう、ええて」って思っていたんで(笑)。でもやっぱり最高の舞台なんで、またできるっていうのがもうちょっとうれしすぎて。
【ケツ】2回目からは、うれしいよりもちょっと良かったみたいな、安堵の気持ちが強くなっているんですけど。今回のファイナリストの発表が始まってから、読み出すぐらいから、エントリーナンバーを頑張って思い出したんですよ。3300番台だったんですけど、けっこう近くの番号が発表されて、ここまで球来て全部避けられるみたいな。当たらん、最後の1ケタでかわされるんです。それから6組ぐらい続いたから。
【辻】シード組の番号やったらしくて。
【ケツ】3300とか言った時に来たと思ったら違うから、意地悪されてるのかなと思って。とりあえずは率直にうれしいです。
――去年と比べてパワーアップしたところ?
【辻】いつもと違う作り方をしたんですよ。それを寄席でかけて、ちょっと調整や入れ替え、ボケを入れたり外したりしてるんですけど。今回はツアーで回ったんですよ、そこで調整を1回ずつしていくっていうのをしたんですけど。調整しなかったネタで決勝行きました(笑)。全然違うネタを調整してたんですよ。思いついた時にこれめちゃくちゃええぞと思ったんですけど、なかなか表現できなくて。それをやっている中、サブのネタが実はめっちゃ良かったんやみたいな。周りの声を信用して、劇場でいろいろ変えて。まったくノーマークのネタやったんで、初めて普通の舞台やった時に3分ちょいしかなかったんですよ。そこから増やして、確かに僕らがおもろさに気づいてなかったというか。確かに意図してなかった。なんかこう、実は幼なじみのことが一番好きだったみたいな(笑)。大切な人、ずっといてくれたって感じでしたね。
――今年はどういう気持ちで臨んで、どういう目標を掲げられているのか?
【辻】いろんな思いが絶妙にあると言いますか。もちろん、優勝して終わりたいというのもあるんですけど。ただ、5回も出たら優勝って狙ってできるんかなとか、あと6回出てもおもろいんちゃうかなとか。あと気になるのは、松本さんがいる時に優勝したいなっていう思いもあったり、いろんな思いがあります。
【ケツ】準決勝自体は家出る時、めっちゃ緊張したんですけど、直前になって、なんかめっちゃワクワクしてきて。1000人以上のお客さんの前で、この環境でネタできるってめっちゃ幸せやっmと思って、これで笑かしに行って、お客さんが笑ったら、オレかっこいいんちゃうとか思ったらめっちゃワクワクしてきました。東京に来てからの方が多いかもしれないですけど、共演する時に歴代チャンピオンの方と一緒になるんですよ。そういう人と接していると、優勝に憧れる感覚が強い時があります。
【辻】3年目までは(優勝して)抜けたいが強かったんですよ。ただ、おもろいネタやったら出してくれるんですよね、この大会。決勝まで(笑)。出してくれなくなると思っていたんです。でも、出してくれるから、じゃあ…っていう。優勝しても出てええんちゃうって。ガチの審査で出してくれるので、これまでは年1レギュラーって言っていましたけど、言い方変えて、マグロ漁船みたいな感じで。ここで一気に知名度上げて、あと1年余韻で活動して、またマグロ漁船に乗ってみたいな感じなんです、僕的に。
この1年でガッと、アイツら頑張ってんなって思ってもらって、また1年やって「また来たで」みたいな。やっぱ、すごいストレスというか、寿命が縮まるぐらいの、もう毎日、四六時中、これのことばっか考える時期が夏ぐらいに来るんで、やっぱうらやましいですね。サルゴリラさんとかビスブラとか空気階段とか、よく会う人たちがマイペースで自分のネタをやっている。自分の単独に向けてやっているを見ると、もう5分とか気にせんでええんやとか。そこはうらやましいです。でも今の位置も、なんかいいなとは思っていますけど、優勝しても出られるようになるんやったら、優勝したいです。
――去年の決勝は3位で、これまで最高順位を叩き出したということで、今年はそれを更新して優勝と期待がかかるところですが、いかがでしょうか?
【辻】2022年に最下位とっちゃって、その翌年3位に行けたんで、優勝するとしたら次なんやろうなとは思っているんですけど、最下位は取れへんなと思ってます。でも、やっぱり2本勝負して、結果を待ちたいというか。なんかもう中途半端な順位取っていたら、余計「もうええやろう」ってなるかもしれない。ちゃんと、あいつらまたウケていたなっていうのに…。でも、去年の楽しもうっていうのはめっちゃよかったんで、今年はちょっとどっちもできたらいいなと思ってます。優勝を狙いながら楽しみたいなっていうか。