西田敏行さん 共演21年の“愛娘”米倉涼子に遺していた「肉声メッセージの中身」

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2024年10月31日 11:10  web女性自身

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《これからもずっと背中を追い続けていきます》



10月17日に亡くなった俳優・西田敏行さん(享年76)。22日にはテレビ朝日系で『ドクターX』特別編が放送され、主演の米倉涼子(49)は冒頭のように追悼メッセージを寄せた。



19日には、都内の西田さんの自宅に弔問に訪れた米倉。12月に公開予定の劇場版『ドクターX』のグッズTシャツと供花を抱え、目には涙を浮かべていた――。



’13年10月に放送された2作目から『ドクターX』に出演し始めた西田さん。米倉はフリーランスの外科医・大門未知子、西田さんは未知子と敵対する病院長・蛭間重勝という役柄だった。



「初めての共演は’03年のNHK大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』。このとき、米倉さんは西田さんの圧倒的な演技に魅了され、台本にサインをもらったそうです。



その後の『ドクターX』の撮影で親交を深め、打ち上げで酔っ払った米倉さんが西田さんに抱きついたことも(笑)。B型同士で本当に気が合ったようです」(テレビ局関係者)



米倉との和やかな関係を西田さんはこう語っていた。



《米倉涼子ちゃんに『としちゃん』と呼ばれるのが好きで(笑)、ドラマの合間にゲームをしながら『俺、これわかんねーよ』って意図的に甘えたりしますね》(『FLASH』’17年10月17日号)



「としちゃん」「涼子ちゃん」と呼び合う関係だった2人。ただ、彼らの役者生活は山あり谷ありだった――。



西田さんは’01年に頸椎症性脊髄症を罹患。’03年には心筋梗塞で緊急入院した。さらに’16年にはベッドから転落し頸椎亜脱臼。そのわずか2カ月後には胆のう炎を発症し、胆のうを摘出した。



米倉も’19年に低髄液圧症候群を発症。’21年には急性腰痛症及び仙腸関節障害による運動機能障害と診断された。



「近年の西田さんは車いすや杖が欠かせない状態でした。それでも米倉さんの出演作は必ず視聴していたそうで、『涼子ちゃんの活躍を見ていると元気が出る』と話していました。



米倉さんは西田さんの娘たちと同世代。それもあって、米倉さんがわが子のようにかわいかったのでしょう。撮影がない時期にも連絡を取り合うほどの仲のよさでした」(前出・テレビ局関係者)



米倉にとっても西田さんは“父代わり”ともいえる存在だった。



「米倉さんは西田さんと食事に行ったり飲みに行ったりしては相談をしていて、西田さんも親身になって話を聞いていました。



米倉さんは30歳のときに父をがんで亡くしていますが、父の声をもう覚えていないといいます。



そのためなのか、西田さんのアドバイスをよくスマホで録音していたと聞いています」(前出・テレビ局関係者)



実際、米倉本人もインタビューでこう話している。



《西田さんと(岸部)一徳さんの声の録音は、スマホのなかに5時間くらいあるんです。いい話をしているときは、『今からオンにしまーす』」って(笑)》(「mi-mollet」’19年10月10日配信)



その録音の内容はというと……。



「『武蔵』で初共演した際、西田さんが次々に繰り出すアドリブに米倉さんは驚嘆したそう。それまで彼女は“台本どおりに演技をしなければ”と思っていたそうですが、瞬間を楽しみながら言葉を発する西田さんの演技に面白さを感じ、『“今”という時間を大切に』ということを学んだといいます」(前出・テレビ局関係者)


さらに制作関係者も言う。



「米倉さんは、“何を演じても米倉涼子”と世間で言われて悩んでいた時期があったそう。



西田さんはそれを相談されると、『もっと自分を評価してあげてもいいのに』『自信を持って、涼子ちゃんらしく』と柔和な笑顔で諭したといいます。



米倉さんはこうした会話を録音しては、後から何度も聞き返していたといいます」



亡くなる9日前、西田さんは米倉とともに劇場版『ドクターX』の完成報告会見に登壇していた。前出の制作関係者は言う。



「劇場版は、米倉さんの体調不安から撮影スケジュールが変更になり、西田さんの出演シーンもほとんどが座った状態。お互い万全ではないなか撮影が進められました。



それでも無事に公開できることに安心したようで、米倉さんは会見で涙を見せる場面もありました」



また、この日は西田さんにとって、’22年2月以来約2年半ぶりの公の場だった。



「体調を考慮し、西田さんは公の場に出ることを控えていました。



それでも『ドクターX』の会見に登壇したのは、その集大成を米倉さんとともに見守りたかったからでしょう。会見ではほかの出演者が立ちあがって撮影に応じる際にも西田さんは座ったままでしたが、終始ほほ笑みを絶やしませんでした」(前出・制作関係者)



公開を待たずに西田さんは天国へ旅立った。米倉は“肉声録音”を聞き直し、悼んでいるだろう。

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