カワサキ、新型ライトウエイトスポーツ『W230』を2024年11月20日から発売

　11月1日、カワサキモータースジャパンはライトウエイトスポーツの新型バイク『W230』を2024年11月20日からすると発表した。

　カワサキのWシリーズは、1960年代の名車『W1』に端を発するモデル群で、同社の4ストロークビッグモーターサイクルの代名詞ともなるネーミングとして知られている。

　今回発表されたW230は、Wシリーズのもつ伝統的なデザインを親しみやすい排気量のクラスにも展開したモデルで、ジャパンモビリティショー2023に参考出品された話題作がついに発売されることとなった。

　W230のデザインは、前後スチールフェンダー、ワイヤースポークのホイール、二眼式メーターなど、Wシリーズのノスタルジックな雰囲気を受け継ぐ仕上がりとなっている。ほかにもレトロなデザインへのこだわりが詰め込まれており、ヘッドライト、テールランプ、ターンシグナルランプも丸型のハウジングとレンズを採用し、リヤサスペンションは2本ショックを装着する徹底ぶりだ。

　フレームは軽量セミダブルクレードルフレームを採用し、優れた直進安定性と、軽快で扱いやすいハンドリングを両立している。そこに組み合わされるフロントフォークは、オーソドックスなテレスコピックフォークで、素直で扱いやすいハンドリングを実現した。

　搭載されるエンジンは232cc空冷4ストローク単気筒エンジンで、トルク優先のチューニングを施すことでフラットなトルク特性を実現。停止状態からの加速やUターン時での、スムーズなスロットルレスポンスに貢献している。

　また、エンジンにもデザインへのこだわりが反映されており、シリンダーヘッドの丸みを帯びた大型フィンが空冷エンジンであることを強調し、Wシリーズらしさを表現。シリンダーは、W1が採用していた鋳鉄シリンダーをイメージさせる耐熱ブラックの塗装仕上げとなっている。

　レトロな見た目のW230だが、アクセサリー類は現代のライダーの要求にも応えるラインアップ。ティアドロップ型フューエルタンクに合わせたニーパッド、リヤキャリア、クロームエンジンガードのほか、USB Type-C電源ソケット、ETC2.0車載器キットなどが用意される。

　カラーバリエーションは『パールアイボリー×エボニー』と『メタリックオーシャンブルー×エボニー』の2種類。メーカー希望小売価格は64万3500円（税込）で、2024年11月20日からの発売を予定している。