フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦フランス杯(アンジェ)で3年連続の表彰台となる3位に入った住吉りをん(21=オリエンタルバイオ/明治大)が、米国女王アンバー・グレン(25)に刺激を受けたことを明かした。
5日、フランスから羽田空港に帰国。ショートプログラム(SP)5位からフリーで巻き返した同大会について「自分のベストを尽くしたいと思っていた。このメンバーの中で3位に入れたのは頑張ったかなと思います」と、グレンや樋口新葉、キム・チェヨン(韓国)ら各国の強豪が出場する中でのメダル獲得に喜びをかみしめた。
リンクの外でも学びがあった。SPで今季世界最高得点を記録して優勝したグレンが、試合直後のエキシビションの練習で大技トリプルアクセル(3回転半)を着氷させたと聞き、「ちょっとどういうことかなって」と底無しの体力に驚かされたという。同じ技に挑戦するライバルとして「アンバーぐらい自分の武器にする手があるんじゃないか。すごくモチベーションになった」と、気持ちを昂ぶらせた。
そのグレンからは、表彰式の際に「まっすぐ入って、いかに早く右足を突き刺して戻るか(が大切)」とトリプルアクセルのコツを伝授された。普段から男子のジャンプ映像なども視聴する研究熱心な大学3年生は、「それぞれ違うところがある。いろいろ試していきたい」と目を輝かせた。
GP2戦目となる次戦は、第6戦の中国大会(重慶、11月22〜24日)に出場予定。日本女子初めて成功させた4回転トーループにも引き続き挑戦予定で、「ファイナルに行きたい気持ちは置いておいて、今回と同じく自分の演技をしたい」と力強く話した。【勝部晃多】
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