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「今回、悪女役をやることにとてもやりがいはありますが、オファーをいただいたときは、正直、迷いました。ただ、美羽はいわゆる悪女とは違います。いい意味で、みなさんを裏切っていけたらいいなと思っています」
放送中のドラマ『わたしの宝物』(フジテレビ系)で主演を務める松本若菜(40)。夫以外の男性との子供を、夫の子と偽って産んで育てる“托卵”を題材に、大切な宝物を守るために悪女になることを決意した主婦・神崎美羽に全力投球中だ。
「もしかしたら、自分の近くにもこういうことがあるのかもしれない。そんな人間の怖さみたいなところも見てもらえるようなお芝居をしたいと思っています。なぜ、彼女が悪女にならなければいけなかったのか。その理由も徐々に明かされていきますので、いろいろな悪女の顔を持っていたいですね」
田中圭がモラハラまがいの冷たい言葉を放つ夫を、Snow Manの深澤辰哉が美羽の傷ついた心を癒す幼なじみを演じているが、撮影現場では「思い出せないくらいどうでもいい話ばかりしています」と大笑い。
「2人が小学生男子みたいな感じでワイワイやっているので、私はそれを注意する学級委員みたいな感じですね(笑)」
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デビューから15年を経て40代目前でブレーク。2クール連続で主演を務めるまでに飛躍したいまも、遅咲きの女優は謙虚だ。
「いろいろなご縁のおかげだと、とてもありがたく思っています。どんなに忙しくても、とにかく、いただいた役を一生懸命やり切ること。そこはこれまでと変わらないです」
多忙を極めるなかで心がけていることは、ベストな状態で仕事に臨むための体調管理。
「入浴は毎日5分でも必ずお湯につかるようにしたり、早く帰宅できるときは自炊で栄養不足を補ったり、と日々の積み重ねを大事にしています。それで、たまには贅沢もいいかなと思ったときは、おすしを食べに行くのが唯一の楽しみ。お休みが取れたら、もう家から一歩も出ずに巷で面白いと評判の映画やドラマを見まくりたいです(笑)」
『わたしの宝物』
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フジテレビ系、毎週木曜22時〜。自分につらく当たる夫(田中)に耐える毎日を送るなか、かつて思いを寄せていた幼なじみの稜(深澤)と再会した美羽(松本)。一夜を共にした稜との子供を宿した彼女は、愛する人が残した宝物を守るために悪女になる決断をする。
(ヘアメーク:足立真利子/スタイリング:豊島今日子)
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