1位は35年前に出た430.6倍! GIの単勝高配当ランキング

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2024年11月07日 07:30  netkeiba

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89年のエリザベス女王杯を制したサンドピアリス(91年2月撮影、ユーザー提供:ぼっこさん)
 今週はエリザベス女王杯だが、オールドファンにとって印象深いのは35年前の大波乱ではないか。20頭立ての20番人気、サンドピアリスが大外から差し切り。単勝の4万3060円は未だに破られていないGIの単勝最高配当記録となっている。そこで、この機会にGIの単勝高配当ランキングを紹介したい。

 第1位は前述した89年エリザベス女王杯のサンドピアリスである。春にダートで2勝を挙げたが、芝での3戦は見どころなし。秋は900万下のダート1800mで8着、9着、6着と苦戦続きの条件馬だったため、単勝430.6倍の20頭立て20番人気だった。しかし、競馬はやってみるまで分からない。後方待機から直線で外に出すと、陣営もびっくりの差し切り。2着は10番人気のヤマフリアル、3着は14番人気のシンビクトリーで、「もし3連単があれば…」と思わず考えてしまう大波乱となった。

 第2位は14年フェブラリーSのコパノリッキーだ。後に日本調教馬として最多のGI&JpnI・11勝を挙げた名馬だが、当時は重賞1勝馬。しかも直近のオープン2戦で10着、9着と大敗していたため、単勝272.1倍の16頭立て16番人気だったが、レースでは番手から堂々の押し切り。鞍上の田辺裕信騎手とともにGI初制覇を成し遂げ、この一戦を足掛かりにダート王の座へと上り詰めていった。

 第3位は00年スプリンターズSのダイタクヤマトである。2走前の函館スプリントSで2着に健闘していたが、GIでは家賃が高いと思われたのか、単勝257.5倍の16頭立て16番人気での参戦だった。それでも江田照男騎手の積極的な騎乗が大波乱を呼ぶ。番手から4角手前で先頭に立つと、アグネスワールドやブラックホークなどの追い上げを抑えて押し切り。この勝利は多くのファンにフロック視されたが、続くスワンSも8番人気で快勝し、再びファンを驚かせることとなった。

 第4位は今年のヴィクトリアマイルのテンハッピーローズだ。重賞では善戦が精いっぱいのキャラクターだったが、この日は一味も二味も違った。中団後ろ寄りで手応え良く運ぶと、直線では外からしっかりと脚を伸ばし、堂々の差し切り。単勝208.6倍のブービー人気とは思えない堂々たる走りで、GI初制覇を果たした。

 そして第5位は12年の天皇賞(春)のビートブラック。前年の3冠馬のオルフェーヴルが単勝1.3倍の圧倒的1番人気に支持された一戦。ビートブラックは単勝159.6倍の14番人気だったが、石橋脩騎手の思い切った騎乗が奏功する。番手追走から早めにスパート。直線半ばでは「勝負あった」で、後続をあざ笑うような4馬身差の圧勝を収めたのだった。

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