そこで今回は、東京近郊の紅葉名所に着目。山手線内を起点として、ふらりと出かけられて気分転換できる「おすすめの紅葉名所」を5カ所選んでご紹介します。
※見頃の時期は、その年の気候により大きく変動します。目安としてご覧ください。
1. 六義園(文京区)
六義園(りくぎえん)は、文京区にある都立公園。徳川幕府五代将軍綱吉の時代の大老・柳沢吉保が造った大名庭園が、令和の現代にも残っています。春のしだれ桜の人気スポットとして有名ですが、秋も園内各所で色づく紅葉が美しく、多くの人でにぎわいます。毎年紅葉シーズンがピークになると、夜間特別鑑賞イベント「庭紅葉の六義園」が開催され、紅葉のライトアップを楽しむことができますよ。
<アクセス>
最寄り駅:JR、東京メトロ南北線 駒込駅
駒込駅から六義園までは徒歩7分
(駒込駅まで:東京駅から山手線で約17分、新宿駅からは山手線で約15分)
例年の見頃:11月下旬〜12月上旬
夜間特別鑑賞イベント「庭紅葉の六義園」:2024年11月22日(金)〜12月4日(水)開催予定
2. 高尾山(八王子市)
高尾山は、八王子市にある標高599メートルの山。ハイキングや登山の行き先として人気ですが、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンに登録されるなど、国外からも注目が高い観光スポットとしても知られます。長い歴史を重ねてきた薬王院などが古(いにしえ)の時代から多くの人に親しまれているのです。
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<アクセス>
最寄り駅:京王線 高尾山口駅
高尾山口駅からケーブルカー、リフトに乗車する清滝駅までは徒歩5分
(高尾山口駅まで:東京駅から中央線快速と高尾駅で京王線乗換で約75分、新宿駅からは京王線特急で約55分)
例年の見頃:11月中旬〜11月下旬
3. 新宿御苑(新宿区)
新宿御苑は、新宿区にある庭園です。江戸時代に信州・高遠藩の江戸屋敷が置かれたことに始まり、明治時代に皇室の庭園となった後、昭和中期に一般開放されました。新宿駅から歩いて行けるところに総面積58ヘクタールを超える緑豊かで広大な空間が広がり、現在は都会のオアシスとして四季を通じて多くの人に親しまれています。
紅葉の時期になると、もみじや春を美しく彩った桜の葉が鮮やかに色づいて、御苑内を秋色に染め上げます。近くに見える代々木のドコモビル以外には周囲の高い建物が見えないことから、秋の空の広さとともに美しい紅葉をゆったりと楽しめます。
<アクセス>
最寄り駅:JR新宿駅、東京メトロ・都営地下鉄 新宿三丁目駅、東京メトロ 新宿御苑前駅、JR千駄ヶ谷駅
新宿駅から徒歩10分、新宿三丁目駅、新宿御苑前駅、千駄ヶ谷駅からそれぞれ徒歩5分
例年の見頃:11月下旬〜12月上旬
4. 神代植物公園(調布市)
神代植物公園は、調布市にある都立公園です。もともと街路樹の苗を育てる畑として設けられましたが、昭和中期に植物公園として開園しました。
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<アクセス>
最寄り駅:京王線 調布駅。調布駅からバス(小田急バスまたは京王バス)で約15分、神代植物公園バス停下車
(調布駅まで:東京駅から中央線快速と京王線乗換で約40分、新宿駅からは京王線特急で約16分)
例年の見頃:11月中旬〜12月上旬
5. 檜町公園(港区)
檜町公園は、港区にある東京ミッドタウン六本木に隣接した区立公園です。元々ここは萩藩・毛利家の武家屋敷があった場所。ミッドタウンの高層ビルの横に、豊かな自然公園があるというのも不思議なギャップかもしれません。秋が深まってくると、公園内にある大きな池の周囲を中心にもみじが紅葉します。都内中心部というロケーションで、12月上旬までもみじを楽しめるのも魅力ですね。
<アクセス>
最寄り駅:都営地下鉄・東京メトロ 六本木駅、東京メトロ 乃木坂駅
(六本木駅まで:東京駅から丸の内線と日比谷線で約20分、新宿駅からは大江戸線で約10分)
例年の見頃:11月下旬〜12月上旬
東京の中心部からそう遠くない範囲で、紅葉をゆったりと見に行くことができる5つのスポットをご紹介しました。秋の絶景をぜひ、満喫してくださいね。
(文:村田 博之(名所・旧跡ガイド))
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