歌手小林幸子(70)が、13日放送のBSフジ「昭和歌謡パレード」(水曜午後10時、再放送金曜午後6時)の「小林幸子60周年SP」に出演する。
古都奈良の平城京跡で歌った小林は「うれしかった。60年歌っていると、こんなご褒美があるんだと思った。1300年の古(いにしえ)の都の世界遺産で歌ったものが、どんな風になっているかワクワクしています」と振り返った。
2009年(平21)のNHK「紅白歌合戦」でも披露した「万葉恋歌 ああ、君待つと」を熱唱した。21年(令3)に75歳で亡くなった新井満氏の作詞・作曲。「『万葉集』から、額田王(ぬかたのおおきみ)をはじめとして恋の歌だけをピックアップして作られているんです。天にいる新井満さんに届いていたらいいですね」と話している。
作曲家古賀政男氏に見いだされ、64年(昭39)に「ウソツキ鴎」でデビュー。歌手としての60年の足跡を振り返って「歌は私にとって、死ぬまで修行。新しい歌との戦いでもあります。古賀政男先生から『歌は人に寄り添うものである』と教えられて、そう思って歌ってきました。60年たって、そういうものなのかと分かってきました。小学生の男の子に『さっちゃん、歌って何?』って聞かれて答えられなかった。これを追求して行くと旅になる。天に行くまで歌い続けるので、70周年にも来てください」と笑った。
巨大衣装、ジャズ、ボカロ曲と、常に新しいものに挑戦してきた。「なんならギャルまでやっています(笑い)。演歌の『演』は演説の『演』。演説にメロディーを付けた、時代のメッセージだと思っています。時代の空気の中で、自分も面白がってやる、歌っていくことで、何かに巡り合って新しいスタート地点に立てるんだと思う」と話した。
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故郷・新潟では「越後情話」と名付けた米作りに励み、子供食堂を訪れて交流している。「故郷って特別のものがある。中越地震から20年がたったけど、災害はなかなかなくならない。子ども食堂に行けば、みんなが喜んでくれた。大人が子供たちのことを考えて、いろいろやってあげなきゃいけないとつくづく思いました」と話している。
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