Snow Manが出演する新バラエティ番組『旅するSnow Man(仮)』が、2025年に日本テレビの関東ローカルで放送され、Disney+(ディズニープラス)やHuluで配信されることが発表された。テレビ各局の「Snow Man争奪戦」にディズニーまで乗り出してきた格好だが、NHKが完全に後れを取っていると話題になっているようだ。
同番組は、日本テレビホールディングス株式会社とウォルト・ディズニー・ジャパンの戦略的協業の一環として制作。多忙な日常を離れたSnow Manのメンバーたちが、普段は話せない本音や夢を語り合いながら、飾らない姿で旅を楽しむ番組になる予定だという。
ディズニー公式動画配信サービスであるDisney+は、配信中の日本発のドラマやアニメに加えて、日本のバラエティコンテンツの拡充を目指しているといい、人気抜群のSnow Manに白羽の矢が立ったようだ。
同番組は日本テレビでの放送は関東ローカルだけになるため、一部では「関東のファンは無料で観られるのに、地方は地上波で観られないのは納得いかない」(※TVerなどの見逃し配信はありと予告)といった不満の声も出ているが、それでも「Snow Manの新番組を観たい」という需要は高く、SNSではこれを機にDisney+に入会しようとするファンが急増中だ。
Snow Manの冠番組『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)では、昨年8月に特別企画「Snow Manに東京ディズニーリゾートを満喫させて下さい!」が放送され、今年7月にはメンバーの阿部亮平がディズニー傘下の米ピクサー・アニメーション・スタジオを訪問しており、たびたびディズニーとコラボしている。その反響や影響力の大きさを鑑みて、Disney+のキラーコンテンツの一つとしてSnow Manが起用された可能性もありそうだ。
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当然、Snow Manを重用したがっているのはディズニーだけでなく、視聴率や見逃し配信の再生数を稼ぎたい各テレビ局も同じ状況だ。
グループの冠番組や宮舘涼太の初単独MC番組『黄金のワンスプーン!』などを放送するTBSをはじめ、人気番組『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』から生まれた向井康二のキャラクター「マッサマン」を夏の大型イベントのメインキャラクターに抜擢したフジテレビ、向井や岩本照らをドラマに起用したテレビ朝日、そして今回の番組を放送する日本テレビと、民放各局がSnow Man人気にあやかろうと躍起になっている。
そんななか、Snow Manから「フラれてしまった」のがNHKだ。NHKはジャニーズ性加害問題の影響でストップしていたSTARTO ENTERTAINMENTのタレントの新規起用を再開し、大みそかの『紅白歌合戦』へのオファーを出していたという。『紅白』の視聴率回復が急務となっているNHKは「Snow Manの出演を強く希望していた」と報じられているが、Snow Manの出場が難しくなったことなどで交渉が折り合わず、昨年に続きSTARTO勢は「出場ゼロ」となることが決まった。
昨年、Snow Manは『紅白』から旧ジャニーズ勢が排除されることが決定した後、メンバーの目黒蓮がSNSで「9人とみんなで最高の大晦日にしようね! 絶対後悔させないよ、俺らを正解にする」と『紅白』への“決別宣言”ともとれる言葉を発信。「紅白の裏」で行なわれた配信ライブは、最大同時接続数133万人超という大盛況となった。
一部報道によると、Snow Manは今年も年越し配信ライブを計画しているという。つまり、Snow Manは『紅白』からのオファーを拒絶し、ファンのための配信ライブを選んだ格好だ。
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SUPER EIGHTの安田章大が「(紅白に)出場したことで、いろんな方に知ってもらえた。また出させてもらえたらありがたい」「(来年以降)お声がけいただいたら断る理由はない」と語るなど、STARTO社のタレントが来年以降の『紅白』に出場する可能性はあり、NHKとのパイプもつながったままだ。
しかし、『紅白』のオファーすら蹴ったSnow Manに関しては、NHKと「完全決別」になった可能性がある。ファンもそれを支持している人が多く、ネット上では「Snow ManはもうNHKに出ないでいいと思う」「あんな仕打ちをしておいて、手のひら返しで声をかけてくるなんて都合よすぎる」などとNHKへの辛らつな声も上がっている。
NHKへの出演は、タレントにとって「知名度の向上」「イメージアップによる広告需要の上昇」などが期待できるが、飛ぶ鳥を落とす勢いのSnow Manはそれに頼る必要がない。そうした背景から、メンバーたちがNHKの手のひら返しに「NO」を突きつけたのかもしれない。