意に沿わない転勤や配置換えを「左遷」と呼ぶ。誰でも左遷などされたくはないが、会社の勝手な都合で異動を命じられる事もある。大阪府の40代男性(サービス・販売・外食)は、20年勤めた会社で10年、本部勤務をしていたという。
黒字経営の会社だったが「2019年に会社が分離し、合併。赤字会社へ吸収された」。合併後は「2年は元の会社のやり方をしていた」というが、やがて風向きが変わった。(文:篠原みつき)
「2年後いきなり転勤しろと言われ要らない人扱いされて家から通えない遠いところに異動させられた」
「一つの会社に、定年まで勤めるのは困難だと思いました」
通勤が不可能な勤務地への異動は、あからさまに辞めろと言っているようなものだ。その後どうしたか明かしていないが、本部まで務めたのにこの仕打ちは相当悔しかっただろう。
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広島県の40代男性は、「大手食品メーカーの100%子会社に勤めていたとき」の話を打ち明けた。
「入社6年目には役職もない私は、社内ニートになっており福岡の本社に飛ばされた。広島→福岡の栄転かと、思われたが実際は本社にて飼い殺しの社長のパシリでした」
本社に異動は確かに栄転かと思うだろう。男性は「一つの会社に、定年まで勤めるのは困難だと思いました」とサラリーマンの悲哀を語った。ただ、どういう心境の変化か、こんな前向きなコメントも残している。
「転勤は人間関係の改善等に良いのですが、違う土地を見る事は人間の幅が広がります。感謝しかありません。大きい会社に入れて良かったと思いました」
全国規模の会社だからこその、メリットを感じることがあったようだ。
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