ヤンマーホールディングス(大阪)が東京駅前に開設した「お米」をテーマにした体験型展示施設「ヤンマー米ギャラリー」(東京都中央区)。お米に関する知識をゲーム形式で学ぶことができるこの施設の、開設目的や魅力、今後について、同社ブランド部 コミュニケーション部PR グループの野村優希さんに聞いた。
—— 米ギャラリー開設の目的を教えてください。
東京駅前にある米ギャラリーから、お米の未来、農業の未来を発信するためです。併せて農家の困りごとを解決してきたヤンマーの歴史を多くの人に知ってもらいたいと思っています。
—— 米ギャラリーの特徴は?
映像技術を駆使したゲーム形式の体験展示がたくさんあることです。楽しみながら、お米や農業が学べます。お子さんや農業・米作りに関心のない大人もゲーム感覚でお米や農業について楽しく学ぶことができます。⽶作りの過程で現れる課題に対して、解決策を当てるゲームは年代問わず人気です。また、米ギャラリーの内装、空間デザインも特徴的です。施設のメインマテリアルである「稲わら」をぜひ探してみてください。
|
|
—— 米ギャラリーで特に感じてほしいことはありますか。
まず見学した子どもたちが、お米や農業に関心を持ってくれたらうれしいですね。ヤンマーの歴史にも興味を持ってもらえたらさらにうれしいです。農家の困りごとに応えてきたのがヤンマーの歴史です。米作りにかかわらず、人間の歴史は人々の困りごとを解決して進歩してきたのだと思います。
また、昔と今の農業の違いを映像展示しています。昔は、農業は重労働で“しんどい”というイメージがありました。最近はコンピュータや人工知能(AI)などを活用した“スマート農業”が注目を浴びています。米ギャラリーでは現代の“スマート農業”の一端にも触れてほしいです。
—— 米ギャラリーに来た子どもたちの反応は。
子どもは本当に真剣な様子でコンテンツを体験していて感心します。世界の米料理など海外情報にも関心が高いですね。米ギャラリーは海外の方も楽しめるよう、日本語のほか英語・中国語にも対応していますが、子どもたちの中には多言語でゲームを楽しむ子もいます。
|
|
—— 小学校の社会科学習の場としての活用は。
小学校が社会科学習に米ギャラリー見学を組み込む事例が増えています。先生が“社会科学習”に生かそうと見学に来やすく学べるコンテンツをたくさん用意しているので、これからも活用してもらえるよう積極的にPRしていきたいです。
—— 地方の子どもたちの見学は。
地方の小中学生が修学旅行中の自由行動で、米ギャラリーを訪問先に選んで足を運んでくれることが増えました。東京駅八重洲口の便利な場所にあるので、もっと多くの修学旅行生が訪ねてくれるとうれしいですね。
—— 米ギャラリーの社会貢献、地域貢献は。
|
|
地域の小学生が描いた未来の米作り、農業の絵を電子掲示板に掲示しています。今後も地元の子どもたちに表現の機会の場を提供するなど、地域の方と一緒に取り組んでいきたいです。
—— 米ギャラリーの今後は。
よりよい未来の構築に向けて、常に時代と社会の変化を取り入れ、「進化を続ける施設」にしていきたいですね。発信内容も常に更新し、米作りに関わる新しい技術、考え方を積極的に取り入れていきたいです。
米ギャラリー見学実施への問い合わせは、ヤンマーのホームページから。