「今のところ(具体的な)予定はないんですが。もちろん賛否はあるんですけど、『面白かった』、『また見たい』というお声や問い合わせをたくさん頂いております。私自身も、もう一度出ていただきたいと考えています」
日本テレビの定例社長会見が11月28日に都内の同局で行われ、福田博之副社長が元NEWS・手越祐也の『世界の果てまでイッテQ!』の再登場の可能性についてこう言及した。
手越は10月13日の放送回に出演。内村光良や宮川大輔とともにイタリアの「ウナギ祭り」で開催される立ちこぎボートレースに参加し、約4年ぶりに番組復帰を果たした。
同放送回の平均世帯視聴率は13.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録、見逃し配信の再生回数は8日間で421万回を突破するなど、大きな反響を呼んだ。また、インターネット上でも「手越の復活をもっと見たい」といった好意的な意見も散見されるが、他方、同番組での手越の新たな出演予定は明らかになっていない。
そうした中、番組制作会社のスタッフは「手越さんの先日の出演は1回限りの“お試し”だった可能性が高い」としたうえで、さらに続ける。
|
|
「今回の出演は、還暦を迎えたMCの内村光良の『初期メンバーで集まりたい』との意向で実現したといいますが、レギュラー復帰となるとハードルはかなり高いでしょう。とりわけネックとなっているのが、2020年に手越が出版したフォトエッセイ『AVALANCHE〜雪崩〜』(双葉社)の存在です。手越が旧ジャニーズ事務所を退所した直後に上梓されたもので、ジャニーズ時代の先輩、後輩との舞台裏のエピソードや過去に報道された女性スキャンダルについて赤裸々に語られており、事実上の暴露本とも言える内容でした。芸能界の“タブー”を冒したことで、多くの芸能事務所が共演に難色を示しているという話もありますし。日テレ上層部が手越の再出演に前向きな姿勢を見せたのも、復帰を期待する視聴者に向けたポーズではないでしょうか」
本格的なテレビ復帰に関しては、まだまだ乗り越えなければならない壁がありそうだ。
その一方で、手越本人は自身の芸能活動を新たなステージに引き上げようとしているという。
「手越さんは音楽活動を中心にYouTubeやSNSを活用した自己発信にも力を入れ、新しいファン層を取り込む努力を続けており、彼の率直な語り口や独自のスタイルを評価する声もあります。最近では手越さんが社会貢献活動や海外での活動にも積極的に取り組んでいる姿も話題に。とくに自身の経験をもとに若者を応援するプロジェクトや、アジアを中心とした国際的な音楽活動への挑戦など多岐にわたる取り組みは注目されていますからね。これらの活動が評価されるようになれば再浮上も見えてくるのではないでしょうか」(芸能事務所関係者)
手越の『イッテQ!』の再出演の可能性については業界内でもさまざまな意見があるようだが、芸能ジャーナリストの竹下光氏はこう語る。
|
|
「手越さんに関しては過去のスキャンダル報道などによる“お騒がせ”なイメージはあるものの、特に違法行為があったわけでもないですし、番組に起用したからといってテレビ局や番組のスポンサー企業に対して視聴者から数多くのクレームが入るようなこともなさそうですからね。そういう意味では今回、約4年ぶりに『イッテQ!』に出演したという“実績”や“前例”を作れたことはテレビタレントとしての今後の活動にかなりプラスに働くと思います。あとはテレビ局サイドが番組に起用するメリットとリスクを考慮して、メリットの方が大きいと判断するか否かでしょう」
『イッテQ!』で活躍する手越の姿を再び見る日は来るのだろうか。