【バレー】男子日本代表新監督のロラン・ティリ氏が所信表明「ロス五輪で表彰台を目指す」

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2024年12月02日 13:03  日刊スポーツ

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ロラン・ティリ氏(2024年9月22日撮影)

バレーボール男子日本代表の新監督に就任することが決まったロラン・ティリ氏(60)が2日、就任内定記者会見を行い、28年ロサンゼルスオリンピック(五輪)でのメダル獲得を目標に掲げた。


現在はSVリーグ(旧Vリーグ)大阪ブルテオン(B、旧パナソニック)を指揮しており、任期は大阪Bの活動が終了する来年4〜5月から28年ロサンゼルス五輪後に行われるアジア大会まで。「ロス五輪までに行われる国際大会の全てで表彰台に立つ。そして、取れなかったときにはなぜ取れなかったのか分析して、次に生かすことが大切。世界の強豪に1度勝つ、2度勝つ、3度勝つ、あるいは4度勝つなどの経験と勝利を重ねることで、ロスの表彰台が見えてくる」と所信表明を行った。


ティリ氏は、選手としても2度の五輪出場経験を持ち、20年に母国フランス代表との兼任で、パナソニックの監督に就任。21年東京五輪で同代表を金メダルに導き、21−22年シーズンから現在までは大阪B一本でタクトを振るってきた。このたび日本代表監督を承認した決め手を「引き受けない人はいない。日本の行く末に期待があった」と説明。前任で同じフランス人のフィリップ・ブラン氏の後を引き継ぐ形となるが、「まずは私なりの考えを持ってチーム体制を整えていきたい」と意気込みを語った。


日本代表は24年のネーションズリーグ(VNL)で2年連続の表彰台となる銀メダルを獲得。世界ランキングも過去最高の2位まで浮上したが、金メダルを目指したパリ五輪では2大会連続のベスト8で敗退した。ティリ氏は全ての試合を分析した上で、強豪との差を「経験の差」と結論づけた。パリでは重圧から「のびのびとプレーできる環境にはなかった」とし、「苦しい場面を乗り越えてその先の表彰台が見えてくる」と大舞台での経験の重要性を強調した。


正式な就任は来年となるが、選手選考などは並行して進めていく見通し。「大事なことは選手の体力、メンタル、技術。その3点を評価して選考していく」とティリ氏。「代表チームに年齢制限はない。最高の選手を集めて最高のチームを作ることが使命」と決意を示していた。

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