元保護猫「ミライ」ちゃんと、X(旧Twitter)ユーザー・虎丸さん(@toramaru7703)が出会ったのは、2011年3月に発生した東日本大震災がきっかけでした。
【写真】障子にも穴をあけちゃうお転婆さんでした…ひょっこり顔をのぞかせる猫さん
「あの日、私は仕事の夜勤に備えて昼寝をしていました。妻は会社へ出勤しており、娘は学校、息子は保育園とそれぞれ別の場所にいたとき、地震が発生。家族そろって、無事に再会できたときは、心からホッとしたのを覚えています」
被災経験を通して、飼い主さん家族の心境に大きな変化がありました。
「家族みなが命の尊さを痛感しました。そして、『みんなの宝物として慈しむ存在を迎えたい』と考えるようになったのです。何度か話し合いをした末に、同年5月、ご縁があってミライちゃんをお迎えすることに。家族で話し合い、『明るい未来になるように』との願いを込めて命名しました」
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ミライちゃんとの出会いは、家族の心に新たな希望の光を灯しました。震災後の不安な時期に、家族の心を和ませてくれる存在となったのです。
子猫時代からシニア期へ…ミライちゃんと過ごした日々
小さなころは、とても活発で元気いっぱいだったというミライちゃん。飼い主さんは当時を懐かしく振り返っています。
「とてもお転婆でした。障子に穴を開けたり、ソファーで爪研ぎをしたりと目が離せなかったです」
そんなやんちゃな時期を経て、ミライちゃんは今、13歳になりました。
「今は、すっかり落ち着いて、日々、のんびりと過ごしています」
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飼い主さんは今、ミライちゃんと過ごした日々を通して「子どもたちには優しい気持ちを持ってもらえたら嬉しい」と語っています。
家族に笑顔をもたらしたミライちゃん
ミライちゃんをお迎えしてしばらく経ったころ、飼い主さんのおうちに、同じく元保護の「虎丸」くんがやって来ました。
「ミライは、少し神経質なところあるので、虎丸がそばを通ると威嚇することもあります」
また、ミライちゃんを迎えたころ、娘さんは小学生、息子さんは保育園児でしたが、今はそれぞれ成人しました。飼い主さんにとって、今、ミライちゃんはこれまで以上に癒やしを与えてくれる存在になったようです。
「子どもたちが家にいる時間が少なくなり、寂しさを感じることも。ミライちゃんたちがその寂しさを埋めてくれているように思います。いつまでも元気でいてほしいです」
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ミライちゃんは、この13年間、飼い主さん家族の“宝物”のような存在であり、心の支えになってきました。これからもミライちゃんは、家族の心を温め続けてくれることでしょう。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)