香港前場:ハンセン0.4%高で3日続伸、上海総合は0.2%上昇

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2024年12月03日 13:40  サーチナ

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サーチナ

 3日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比69.62ポイント(0.36%)高の19619.91ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も16.70ポイント(0.24%)高の7025.75ポイントと3日続伸した。売買代金は652億850万香港ドルに縮小している(2日前場は778億7140万香港ドル)。
 前日までの好地合いを次ぐ流れ。中国景況感の改善や、追加経済対策の期待感が引き続き相場の支えとなっている。金融政策を巡っては、年内の預金準備率引き下げ観測が根強い。金融当局が緩和スタンスを強めるとの見方で、2日の中国債券市場では、10年債利回りが過去最低水準を付けた(3日も安く推移)。ただ、上値は限定的。人民元安の進行や、米中対立激化の警戒感が重しだ。バイデン米政権は2日、新たな対中半導体規制を発表。中国商務部は同日、強く反対するとコメントしている。ハンセン指数なども安く推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が6.7%高、創薬支援の無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が5.4%高、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が5.2%高と上げが目立った。
 セクター別では、中国の保険・銀行が高い。中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.0%、中国人寿保険(2628/HK)と新華人寿保険(1336/HK)がそろって2.3%、中国工商銀行(1398/HK)が1.7%、中国農業銀行(1288/HK)が1.3%ずつ上昇した。
 天然ガス関連もしっかり。昆侖能源(135/HK)が2.3%高、中国燃気HD(384/HK)が1.8%高、華潤燃気HD(1193/HK)と新奥能源HD(2688/HK)がそろって1.6%高で引けた。
 半面、自動車セクターは総じてさえない。広州汽車集団(2238/HK)が2.9%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が1.7%、理想汽車(2015/HK)が1.6%、小鵬汽車(9868/HK)が1.0%ずつ下落した。
 他の個別株動向では、手術支援ロボットメーカーの上海微創医療機器人集団(2252/HK)が13.7%安。第三者割当増資の計画が嫌気された。
 本土マーケットも3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.20%高の3370.74ポイントで前場取引を終了した。銀行・保険株が高い。インフラ建設株、不動産株、公益株、消費関連株、運輸株、エネルギー株なども買われた。半面、ハイテク株は安い、医薬株、軍事関連株、素材株、証券株も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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