シンガー・ソングライター小田和正が3日、横浜のKT Zepp Yokohamaで音楽番組『クリスマスの約束』の公開収録に参加。2001年の放送開始から24年を迎え、放送20回目の節目でフィナーレとなることを発表した。
【写真】惜しまれつつも…何度も感謝を述べた小田和正 『クリスマスの約束』は、TBSテレビで2001年から毎年クリスマスシーズンに放送。アーティストの貴重なコラボレーションなどで、毎年人気を集めてきた。コロナ禍を経て、2021年に2年ぶり開催。22年、23年は放送されなかった。
今年は約20万の応募があったという。これまでの最多が10万だったため、記録を更新したことが前説で報告された。前説が終わり、幸運な1000人のファンの前に姿を見せた小田は「どうも、お待たせしました」とステージに。そして、水野良樹(いきものがかり)、根本要(STARDUST REVUE)、熊木杏里、松たか子、JUJU、矢井田瞳、和田唱(TRICERATOPS)を握手しながら迎え入れた。
その後、1人で壇上に残ると「大事な話があるので」とペーパーを取り出すと読み上げた。そこでは、これまでのイベントの思い出を語ると共に「『クリスマスの約束』楽しみにしています、と言ってもらえるうちに番組を終わることにしました。寂しいけれど、きっとそれがいいと思ったんです。みんな、本当にありがとう。どうもありがとうございました」と今回でフィナーレとなることを発表した。
すすり泣くファンもいる中、小田は「この20回目はまだ始まったばかりです。ここで皆さんがどんな 反応があるのかって、とってもずっと考えてましたけども、泣かないでください。それでは、楽しくって約束しましたから、楽しく楽しくやっていきたいと思います」と呼びかけながら「この曲は『クリスマスの約束』第1回目の1曲目に歌った曲。これをやりたいと思います」とピアノの弾き語りで「言葉にできない」を披露した。
収録では、これまでの『クリスマスの約束』を振り返るVTRを上映。小田は「映像を見て、当たり前のことだけど手抜きがないなって。誇れるところ。頑張ってきてよかった。自分が1人で見たり、聞いたりしているだけでもすごく幸せになれる。とてもいいことを自分のためにやってこれた(笑)。幸せに思っています。どうもありがとうございます」と感想を語った。そして「たしかなこと」、「キラキラ」、「ラブ・ストーリーは突然に」、「この日のこと」など代表曲を歌唱。公開収録の終了間際、名残惜しむようにトリプルアンコールも実施。そこでは「キラキラ」と「ラブ・ストーリーは突然に」続けざまに出演者全員で歌い上げた。ファンの「小田さん、ありがとう〜!」という歓声が鳴り止まない中、小田は「どうも、ありがとう!」と笑顔を見せながらステージを後にしていた。
放送は、12月24日午後10時から、合計3時間にわたって放送される。
■小田和正の報告全文
『クリスマスの約束』は一度きりで終わるはずの番組でした。それが、懸命に戦ってくれたスタッフたち、音楽を愛するアーティストたち、そしてなんと言っても放送を楽しみにしてくれていた視聴者の皆さんに支えられて、20回も続けてこられたんです。
くじけそうな時もたくさんありましたが、今振り返れば全てが楽しい思い出です。クリスマスの約束をやらなければ出会うはずもなかったたくさんのアーティストたち、そして一緒に番組を作ってくれたアーティストの仲間たちがいたから、目指す番組ができた。僕の音楽人生の中のかけがえのない時間でした。続けてきてよかった。今、心からそう思います。
そして、「『クリスマスの約束』楽しみにしています」と言ってもらえるうちに番組を終わることにしました。寂しいけれど、きっとそれがいいと思ったんです。みんな、本当にありがとう。どうもありがとうございました。