まだ歩くこともできない小さな命を救って 母猫と離れ、危機に直面した姉妹猫…「一緒に暮らしたい」子どもたちの願いが紡いだ家族の絆

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2024年12月06日 12:10  まいどなニュース

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寄り添ってくつろぐロナちゃん(左)とルナちゃん(右)(画像提供:ネルロナさん)

元保護猫の姉妹、ネルちゃんとロナちゃんは、運命的な出会いから飼い主さんの家族となりました。

【動画を見る】保護当初…こんなに小さかった姉妹猫 じゃれ合う姿が尊いです

彼女たちを迎え入れたのは、X(旧Twitter)ユーザー・ネルロナさん(@NeruRona)です。

母猫に置き去りにされ、歩くこともできない小さな2匹を、飼い主さんの妻の同僚が保護しました。この地域にはカラスやタヌキが多く、放置すれば命の危険があったため、飼い主さんの妻が引き取ることを決意しました。

「妻が勤める会社の同僚が、母猫に置き去りにされたネルとロナを見つけました。この地域にはカラスやタヌキが多く、放置すれば命の危険があったため、保護されたのです。夜のお世話をどうするか話し合った末、妻が『うちに連れて行く』と決めました」

生後3週間ほどのネルちゃんとロナちゃんは、数時間おきにお世話をする必要がありました。

当初は里親を探す予定でしたが、家族で話し合い、誕生日を2019年6月1日と決め、お迎えすることにしたといいます。

「保護当時はとても小さく、数時間おきにミルクを与えたり、排泄を促したりと懸命に世話をしました。当初は里親探しを考えていましたが、子どもたちが『一緒に暮らしたい』と願い出たため、命の大切さを教える意味も込めて家族の一員として迎えることを決めたのです」

こうして、ネルちゃんとロナちゃんは、飼い主さんの家で新しい生活を始めました。

家での新しい生活と姉妹の絆

ネルちゃんとロナちゃんが家族になってから、多くの思い出が生まれました。中でも、2歳の夏に起こった脱走事件は、忘れられない出来事です。

朝起きて2匹の姿が見えず、飼い主さんは網戸が破れているのを発見。背筋が凍る思いで外を探しました。そのとき、ネルちゃんが少し遠くにいるロナちゃんを呼び戻すような声で鳴いていたそうです。

「ネルが少し遠くにいるロナに向かって『行くな!』と訴えるように大きな声で鳴いていたのです。その声のおかげで、すぐに2匹を保護できました」

現在は、脱走防止対策を徹底し、同じことが二度と起こらないよう注意を払っています。

また、ネルちゃんとロナちゃんはそれぞれの個性を生かしながら、助け合い、支え合う日々を過ごしているそうです。

「ネルは狩りごっこが大好きで、お姉さんのようにロナの面倒を見ることが多いです。一方、ロナは自由で天真爛漫な性格。遊んだ後にじっと観察する姿が印象的です。お互いを補い合いながら、なくてはならない存在として暮らしています」

ふたりへの思いとこれからの願い

ネルちゃんとロナちゃんは、現在、5歳になりました。飼い主さんのご家族にとって、かけがえのない存在です。

今は、家を離れて暮らすようになったお子さんたちも、ネルちゃんとロナちゃんのことを大切に思っています。帰省すると、彼女たちをかわいがる姿が見られる一方で、帰るときの寂しそうな顔を見ると胸がいっぱいになるといいます。

「ネルとロナは、今では私たち家族にとって欠かすことのできない存在です。遠く離れて暮らす子どもたちも、帰省すると彼女たちをかわいがります。子どもたちが帰るとき、ネルとロナはとても寂しそうな様子に。その姿を目にすると、胸がいっぱいになります」

5年の月日を通して築かれた家族の絆は、これからもさらに深まっていくでしょう。

「これからも、ネルとロナが健康で穏やかに過ごせるように家族全員で見守っていきます。彼女たちがいない生活はもう考えられません」

ネルちゃんとロナちゃんとの日々が、これからも愛に満ちたものでありますように。

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)

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