日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『JAWAN/ジャワーン』をレビュー!

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2024年12月06日 17:20  週プレNEWS

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日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが新作映画をレビューする『高橋ヨシキのニュー・シネマ・インフェルノ』。昨年インド興収ナンバーワンの超大作アクションが日本上陸!

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『JAWAN/ジャワーン』

評点:★2.5点(5点満点)

何から何まで超ハイパー! 異常なテンションが3時間続く!

おそろしくハイパーな映画である。カット割りは笑ってしまうほど速く、全ての画がCMの映像のように(あるいはAIが生成した絵のように)ビューティフルで、超スピーディなアクションが突然、超スローモーションになったかと思えばまた猛スピードに切り替わる。

カメラはドラマチックな動きですべての登場人物や建物や小道具にグイグイ迫る。それが3時間近く続くのである。

最初から最後までこれだけのハイパーさを維持するのは並大抵のことではなく、それを実現するための労力を思うと気が遠くなるが、一方、常にハイパーであることによって失われたものもある。

最も大きなものは人間の感情の機微で、全シーンがほとんどダイジェストかと見紛う編集のため、たとえば「悲しい」という感情は毎回「涙が一滴ぽろり」という表現にならざるを得ない(し、実際そうなっている)。映画的なサスペンスも、それが要約しようがないものであるがゆえにスポイルされている。

ロビン・フッド的な義賊の物語と社会問題と資本主義の悪と愛と女犯罪プロフェッショナル軍団と女子刑務所と歌と踊りをすべてぶち込んだ物語もこれまたハイパーで、とにかく楽しめることは間違いないのだが。

STORY:包帯だらけの謎の男と怪しい6人の女性たちが武器商人の娘を含む地下鉄の乗客を人質にとり、4000億ルピーの身代金を要求。身代金を貧しい人々へ配った後、彼らはなぜか女子刑務所へと向かう。彼らの真の目的とはいったい......!?

監督:アトリー
出演:シャー・ルク・カーン、ナヤンターラ、ディーピカー・パードゥコーン、ヴィジャイ・セードゥパティほか
上映時間:171分

全国公開中

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