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元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃氏は6日、自身のインスタグラムを更新し、父親で、東京・八王子実践高バレーボール部監督を55年務めた名将、菊間崇祠(きくま・たかし)さんが、90歳で亡くなったことを報告した。
「先日、父が亡くなりました。90歳でした」と書き出し、「1カ月前に足を骨折して入院。手術はうまくいったのですが、その後誤嚥性肺炎になって、旅立ってしまいました」と明かした。
崇祠さんがこれまで、7回ものがんを克服してきたとして「今回も大丈夫、必ず元気に戻ってくると信じていたのですが、叶いませんでした」と、心境をつづった。
菊間氏は、自身がアナウンサーになった背景に父親の存在があったことに言及。「父がバレー部の監督をしていて、その学校がフジテレビで中継されていた春の高校バレーの常連校だったことから、フジテレビが身近になり、アナウンサーにインタビューされている父を見て、私もフジテレビのアナウンサーになりたいと思うようになりました。父の優勝監督インタビューをやりたい!と思っていたのですが、入社後は1回も優勝することなく、夢は果たせずじまいでした」と振り返った。また、司法試験を受けていた当時を念頭に「1回目の司法試験に落ちた時、普段優しい言葉なんてかけてこない父が、電話越しに『身体に気をつけろよ』と言ってくれて、電話口で号泣しました。2回目の試験に合格した日、父は1滴もお酒が飲めないのですが、母に『今日はビールで乾杯しよう』と言ったらしいです。私の可能性を誰よりも信じて、応援してくれる父でした」と、感謝の思いをつづった。
崇祠さんの座右の銘だという「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」をつづり「自分の人生を生き切ったカッコいい父でした。父の娘として産まれて、本当に幸せでした」とも記した。
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約25年前のアナウンサー時代に撮影したという、スーツ姿の崇祠さんとの父娘写真も投稿。「これからは思い出の中の父と対話をすることが、むしろ増えるのかもしれません。母を大切に。元気にやっていきますので、お父さん、安心して天国に旅立ってくださいね。」と、父に語りかけるように記した。
菊間氏は今年4月、崇祠さんの90歳の誕生日を、三屋裕子さんらとともに祝ったことを、インスタグラムで報告崇祠していた。
崇祠さんは三屋裕子、大林素子、狩野舞子の各選手らを育成した。
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