F1アブダビGPの金曜日FP1のルーキー枠で、6人のドライバーが出場した。そのなかで最速タイムを記録したのは、アストンマーティンのリザーブドライバー、フェリペ・ドルゴヴィッチだった。
F1ではシーズン中に、1台につき1回、ルーキードライバー(キャリアのなかでF1レースに出場した経験が2回以内)をフリープラクティスで起用しなければならない。
アブダビに登場した“ルーキードライバー”のなかでタイムシートの最上位につけたのは、アストンマーティンのランス・ストロールのマシンで走ったドルゴヴィッチだった。ドルゴヴィッチにとって今回は、メキシコシティに続き、2024年2回目のプラクティス出場だった。ドルゴヴィッチはレギュラードライバーのフェルナンド・アロンソを上回る1分25秒471を記録した。
ルーキー枠2番手(全体14番手)は、マクラーレンのオスカー・ピアストリのマシンに乗った平川亮。F1のFP1デビューを飾った平川のベストタイムは1分25秒874だった。
レッドブルのマックス・フェルスタッペンのマシンに乗ったアイザック・ハジャルが、ルーキー枠3番手(全体15番手)。レッドブル育成ドライバーでFIA F2タイトルを争うハジャルは、イギリスGPに続く2024年2回目のFP1出場。アブダビでのタイムは1分25秒877だった。
RBの角田裕毅に代わって走行した岩佐歩夢が、1分26秒121でルーキー枠4番手(全体17番手)だった。岩佐は日本GPでもRBからプラクティスで走行、今回は2回目の出場だった。
フェラーリは、カルロス・サインツのマシンに、シャルル・ルクレールの弟アーサーを乗せた。FP1デビューを果たしたアーサーは、1分26秒179で、ルーキー枠5番手(全体18番手)だった。
「今日はとても感動した。兄と一緒に、スクーデリア・フェラーリで初のF1セッションに参加することができ、ただただ最高だった。夢がかなったよ」とアーサーはコメントしている。
「今日の目標は、ドライバーとしての自分というよりも、チームにより多くの情報とデータを提供することに集中した。異なる走行プランに従い、最初はいくつか空力テストを行い、その後はふたつのランを比較して、さらなるテストを行った」
「素晴らしい感触だった。準備に懸命に取り組んできたし、シミュレーターで多くの時間を費やしてもきた。それだけに、F1ウイークエンドでの初出場を果たせたというのは、今年の締めくくりとして、素晴らしいことだ」
「このチャンスを与えてくれたチーム全員にお礼を言いたい。決して忘れることがない一日になった」
ウイリアムズから初のFP1出場の機会を得た育成ドライバーのルーク・ブラウニングは、アレクサンダー・アルボンのマシンに乗り、1分26秒519でルーキー枠6番手(全体20番手)だった。
「ウイリアムズF1マシンに初めて乗ることができて、とても楽しかった」とブラウニング。
「このチャンスを与えてくれたウイリアムズの皆にお礼を言いたい。学習する上で、最高の経験になった。初めての公式セッションでF1マシンをドライブするのは、決して簡単なことではない。でもゆっくりとステップを積み重ねていき、マシンを無傷でガレージに戻すことができた」
「火曜日のヤングドライバーテストでまたマシンに乗るのが待ちきれない思いだよ」