モルディブの海で先月、スノーケリング中だった女性がサメに攻撃された。女性は約50頭のサメの群れの中で泳いでおり、その中の1頭に脚を噛まれた。Instagramに投稿され、これまでに再生回数が2000万回を超えた動画とともに、米ニュースメディア『New York Post』などが報じた。
【この記事の動画を見る】
ブラジル生まれでオーストラリアを拠点に活動するトラベル・インフルエンサー、リリアン・タグリアリさん(Lilian Tagliari)が日本時間11月14日、Instagramに投稿したスノーケリング中のハプニング動画が話題だ。
動画は、ダイバーの聖地とも言われるモルディブの海で撮影されたものであり、リリアンさんが約50頭のコモリザメと一緒に泳ぎを楽しんでいた際、そのうちの1頭に脚を噛まれた。
「マイ・ファースト・シャーク・キス(私の初めてのサメのキス)」とキャプションがついた動画では、1頭のコモリザメがリリアンさんの右下から近づき、右ふくらはぎに噛みつくのが見て取れる。リリアンさんは当時、サメが近づいてくることに全く気付いておらず、噛まれると驚き、手足をばたつかせた。
なおカメラはその後、ふくらはぎ2か所の赤く染まったサメの歯形にズームイン。リリアンさんは「この動画には、きっとたくさんの悪意あるメッセージが届くでしょうね」と綴り、このように説明した。
「イエス。私はサメの群れの真ん中で泳ぐわ。」
「イエス。私はサメと一緒に写真を撮るのが好き。」
「イエス。私はサメの生息地にいるのを分かっているわ。」
「だから私は文句を言うつもりはない。」
「これは少し珍しい事故で、私には小さな傷跡が残ったわ。コモリザメが人間を噛むことはとても珍しいの。それに、これは咬傷というより、吸引されたようなもの。四肢を失ったわけでもないし、平凡なストーリーに過ぎないわ。」
実はこの事故が起きた時、リリアンさんはすでに1時間ほどコモリザメと一緒に泳いでおり、船に戻ろうとしていた。ところが海の状態が良くなったため、「あと数回潜れるかも」と再び泳ぎ始めたところ、サメに噛まれて血が滲み出した。
「あの時、船からは魚が海に投げ込まれていたの。コモリザメは目が悪いので、私の脚を魚だと勘違いしたのよ」と語るリリアンさん。咬傷はそれほどひどくはなかったものの、細菌感染症に備えて抗生物質を服用しなければならず、数日間は患部に痛みがあったという。
なお、モルディブではサメの餌付けは禁止されているが、
先月にはダイビングスポット「シャークタンク」でイタチザメによる襲撃事故が発生した。この時も餌付け中で、ダイバーは40針以上を縫う重傷を負っており、リリアンさんの動画には次のようなコメントが寄せられた。
「いい加減、サメに餌付けするのは止めようよ。」
「あそこはサメの生息地。次回は今回のような軽傷では済まないかもね。」
「コモリザメが人間を襲うことは滅多にない。あれはまさにキスだよ。でも他のサメだったらもっとひどい結果になっていただろう。」
「50頭ものサメと一緒に泳いでいたら、全てのサメに目を行き届かせるのは難しいだろうね。私はサメと一緒に泳ぐのは嫌だわ。」
「あなたは海の女王ではないし、ディズニー映画とは違う。あの環境下では、あなたは餌だよ。」
「他のサメたちが、あなたの血に寄ってこなくてラッキーだった。」
「コモリザメは人間の血に興味を示さない。自然の餌となる魚や海洋哺乳類の血液成分に引き寄せられるんだよ。」
「その傷は、素敵なタトゥーになるのでは?」
「コモリザメは強靭な顎を持っていて、エビ、イカだけでなく、甲殻類やサンゴもかみ砕いて食べるんだ。あなたは幸運だった。」
「とにかく無事で良かったよ。」
画像は『Lilian Tagliari Instagram「I know I will probably get a lot of “hate” in this video because」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)