今週の日曜日は、中山競馬場でカペラステークス(GIII・ダート1200m)が行われます。
過去10年のカペラSでは、前走で中央のオープン特別以上に出走していた馬が6勝2着5回3着6回。前走で地方競馬の重賞に出走していた馬が3勝2着5回3着2回となっています。過去10年のカペラSは全てGIIIとなっていますので、前走でそれに近い格のレースで流れを経験している馬に分があると言えるかもしれません。
一方、前走が3勝クラスだった馬は16頭が出走し1勝3着2回と苦戦傾向にありますし、単勝や複勝の回収率もそれほど高くはありません。馬券に絡む可能性がないわけではありませんが、前走で3勝クラスに出走していた馬の評価は慎重に行った方がよさそうです。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走3勝クラスに出走(ただし、前走を0秒2以上の差で勝った馬は除く)
[0-0-0-9]複勝率0%
該当馬:インビンシブルパパ
(過去の該当馬:15年エイシンヴァラー1番人気8着)
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。
上位人気が予想されるインビンシブルパパが該当しました。
前走で3勝クラスに出走した馬で馬券に絡んだのは、その前走で2着以下に0秒2以上の差をつけて勝っていた馬のみとなっています。3勝クラスとGIIIではメンバーレベルに大きな差があるため、前走3勝クラスだった馬には高い能力が求められます。そのひとつの指標が前走での着差にあると考えられます。前走で2着以下に0秒2以上と決定的な差をつけて勝っている馬については、重賞メンバーの中に入っても通用する能力が担保されるのでしょう。しかし、それ以外の馬については重賞で通用する裏付けがなく、実際に結果も出ていないので割り引く必要がありそうです。
該当馬に挙げたインビンシブルパパは前走の3勝クラスで0秒1差での勝利となっています。きっちりと勝っている点は評価できますが、過去の傾向を考えると手は出しにくい印象です。
今回は重賞で歴戦の猛者が相手になりますし、これまでのような競馬ができない可能性は十分にありそうです。これまでの対戦メンバーを見ても強調できる点はないですし、ここは人気でも買う要素に欠ける印象ですので、本馬の評価を下げて馬券を組み立てることも一考したいところです。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。