12月7日、三重県の鈴鹿サーキットで公式予選が行われたスーパーGT第5戦『SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL』。GT500クラスでは、12月の開催ということもありコースレコード更新に期待がかかったが、Q2でENEOS X PRIME GR Supraの福住仁嶺が1分43秒143というタイムを記録。レコードを更新したが、一方で5グリッド降格のペナルティも受けることに。予選後、福住は悔しさと申し訳なさをにじませた。
迎えた公式予選では、GT300クラスではジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ駆るリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rが1分55秒092を記録し、2018年にK-tunes RC F GT3の中山雄一がマークしていた1分55秒531をブレイク。一方、GT500クラスではQ2で福住が駆るENEOS X PRIME GR Supraが1分43秒143を記録。2022年第3戦で国本雄資駆るWedsSport ADVAN GR Supraが記録した1分44秒112を大きく上回るレコードを記録した。
「妨害するようなかたちになってしまって、うしろでスピンしているのを僕は全部観ていたので、『これは最悪なパターンだ』というモチベーションの中でアタックしました」と福住は言う。今季、ENEOS X PRIME GR Supraは意図せぬペナルティを受けることが多かったが、またも“何もない週末”ではなくなってしまうことを感じた福住は、コクピットで動揺しながらアタックに入った。