驚速ノリスがPP獲得。マクラーレンが26年ぶりのコンストラクターズ王座に王手【予選レポート/F1第24戦】

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2024年12月08日 00:30  AUTOSPORT web

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2024年F1第24戦アブダビGP予選 PPのランド・ノリス、2番手オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手カルロス・サインツ(フェラーリ)
 12月7日、2024年F1第24戦アブダビGPの予選がヤス・マリーナ・サーキットで行われ、ランド・ノリス(マクラーレン)が今季8回目、自身通算9回目となるポールポジションを獲得した。

 2番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手にカルロス・サインツ(フェラーリ)が続いた。角田裕毅(RB)は11番手となった。

■Q1:ハミルトンに不運。18番手に終わる

 日没後の現地時間18時、気温26度、路面温度30度、湿度66パーセントというコンディションで18分間のQ1は開始された。

 セッション序盤にはフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)の3台が1周ハードタイヤを履き、決勝へ向けた皮剥きをここで済ませている。

 ファーストタックを終えたタイミングでカルロス・サインツ(フェラーリ)が1分23秒487をマークし暫定首位におどり出る。0.029秒差の2番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続いた。

 なお、最初のアタックではフランコ・コラピント(ウイリアムズ)の2台がターン1のトラックリミット違反でタイム抹消となっている。セルジオ・ペレス(レッドブル)も一旦はタイム抹消となったが、セッション終盤になってタイム抹消が取り消しとなり0.072秒差の暫定3番手に続いた。

 残り5分を切ると各車再びコースへ。路面コンディション改善もあり大幅にタイムを上げる車両もあれば、RB勢のようにトラフィックに引っかかりタイムを更新できない車両も。

 1分23秒302をマークしたシャルル・ルクレール(フェラーリ)がQ1をトップで終えると、0.179秒差の2番手にバルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)、0.185秒差の3番手にサインツが続いた。

 Q1敗退は5台。16番手アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、17番手周冠宇(キック・ザウバー)、18番手ルイス・ハミルトン(メルセデス)、19番手コラピント、20番手に今大会がデビュー戦のジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)となった。

 なお、ハミルトンに関しては、マグヌッセンが弾き飛ばしたターン14のボラードが偶然マシン下部のフロアに引っかかったことが、タイムに大きく影響したようだ。RB勢はリアム・ローソンが13番手、角田は14番手でQ2進出を決めている。

■Q2:ルクレール、トラックリミット違反に泣く

 続く15分間のQ2。ニュータイヤを履いて真っ先にコースインしたフェルスタッペンが1分22秒998をマークし、これがターゲットタイムとなる。

 ただ、ユーズドタイヤを履いたノリスが、ニュータイヤのフェルスタッペンに0.100秒差の2番手に続く。また、同じくユーズドのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)がフェルスタッペンから0.201秒差の3番手に続いた。

 なお、Q2序盤ではRBの2台もニュータイヤを投入しており、1分23秒427をマークした角田が4番手、1分23秒807をマークしたローソンが8番手につけてセッション終盤を迎えた。

 終盤、フェルスタッペンを除く14台がコースイン。ハース勢はヒュルケンベルグがフェルスタッペンに0.042秒差まで迫る一方、マグヌッセンはトップ10入り果たせず。

 チェッカーが振られるなか、ルクレールが1分22秒980をマークして暫定首位となるが、ルクレールのこのタイムはターン1でトラックリミット違反でタイム抹消となり、ルクレールは14番手に沈む。その直後、サインツが1分22秒985を刻み、Q2をトップで終えた。

 Q2敗退は、11番手角田、12番手ローソン、13番手ランス・ストロール(アストンマーティン)、14番手ルクレール、15番手マグヌッセンの5台となった。角田は10番手ペレスから0.040秒差でQ3進出を逃した。

 ルクレールはエナジーストア(ES)を交換したため、10グリッド降格ペナルティを受けることが決まっており、これで決勝は最後方からのスタートとなってしまった。

■Q3:マクラーレン驚速。ヒュルケンベルグも健闘

 最終Q3は12分間。またしてもフェルスタッペンはセッション前半からただひとりニュータイヤを履いてコース入り。ファーストアタックでは最終コーナー立ち上がりでバランスを崩し、あわやウォールにクラッシュかと思われたがギリギリ持ち直し、1分22秒945で暫定首位につける。

 ただ、ユーズドのノリスは0.004秒で2番手につける。そしてピアストリは一旦はターン1のトラックリミット違反によりタイム抹消となったが、その後復活し、0.040秒差の3番手でセッション後半を迎えた。

 全車がニュータイヤを履くなか、ペレスはユーズドのマクラーレンタイムには届かず。一方で、1アタックにかけたボッタスがペレスを0.060秒上回る。

 そしてヒュルケンベルグが1分22秒886というタイムを刻み、一旦はトップに浮上する。ただ、やはりニュータイヤを履いたマクラーレン勢は驚異的な走りを見せ、1分22秒595をマークしたノリスがポールポジション獲得。0.209秒差の2番手にピアストリが続き、マクラーレンがフロントロウ独占を決めた。

 0.229秒差の3番手にサインツが続いた。以下、4番手ヒュルケンベルグ、5番手フェルスタッペン、6番手ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、7番手ラッセル、8番手アロンソ、9番手ボッタス、10番手ペレスと続いた。

 2024年F1第24戦アブダビGP、58周の決勝は日本時間8日22時(現地時間17時)にスタートが切られる予定だ。

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