辻希美さんの娘である希空(のあ)さんが17歳の誕生日である11月26日に、芸能事務所への所属とYouTube、Instagramの開設発表をして話題になりました。
すでに公式YouTubeの「希空ちゃんネル」はチャンネル登録者数 44.8万人、Instagramもフォロワー68.5万人。希空さんに限らず、最近では芸能人の長女が続々とデビュー。今回は彼女たちが芸能界で生き残れる鍵について探ります。
◆希空人気は辻希美&杉浦太陽の子育て方針の成果?
辻希美さんと杉浦太陽さんの長女である希空さん。早くもここまで大人気になっているのは、両親の人気からくる七光りだけではないでしょう。希空さんがお二人の子育ての賜物であることも多くの関心を呼んでいるのです。
ブログやYouTubeにお子さんたちを登場させる辻さんですが、プライバシーを考慮して顔出しを控えてきました。これは希空さんデビュー後の現在も変わっておらず、「子どもを使ってお金稼ぎしているYouTuberとは違う」と高評価されています。
また辻さんは、2世タレントとなる希空さんに対する葛藤や、芸能界デビューにあたって親子で話し合ったことなども自身のYouTubeで吐露していました。
2007年5月に電撃妊娠&結婚発表をした辻さんと杉浦さん。希空さんに対しては「あのときにお腹にいた子がこんなに大きく可愛く成長したなんて」と親戚のような感覚になっている人も多数います。世間から大きくバッシングを受け、その後は賢明な母親業で子どもを4人も育てている辻さんの第一子が希空さんです。
辻さんの子育て方針のブレなさや常識的な感覚が多くの人から支持を得ていること、さらには両親の愛情をたっぷり受けた「育ちも性格もよさそうな子」という雰囲気をまとった希空さん。
モー娘。をリアルタイムで見ていた30代以降はもちろん、現役子育て世代、そして希空さんと同世代の若者まで多くの支持を受けているのも当然のことなのかもしれません。
◆カジサック長女や後藤真希の姪らも、比較されるビジュアル
芸能人の娘タレントは、特に若い女の子というだけあって、ビジュアル面も話題の一つです。希空さんに対しては「正面は杉浦太陽、横顔が辻ちゃんに似ていてすごい!」というコメントも多く、「両親のどちらに似ているか」という点も大きな注目ポイントとなっています。
「カジサック」としてYouTuberとしても活躍するキングコングの梶原雄太さんの長女、梶原叶渚(かんな)さんもまた芸能事務所に所属し、モデルとして活動している2世タレントの1人です。
梶原家は5人の子どもたち含めて家族全員が顔出ししていることもあり、叶渚さんについては「モデルだった美人の奥様に似てる!」、「親のいいところを受け継いでいる」と両親との似方も多くの人を惹きつけています。
幼少期からずっと顔出しでカジサックのYouTubeやイベントに出演してきた叶渚さんですが、15歳にしてすでにドラマ出演も果たしており、女優業も本格化していく様子です。
また後藤真希さんの弟で現在は千葉県八街市議会議員を務める後藤祐樹さんの長女である、芹澤もあさんはアイドルグループ「ukka(うっか)」のメンバーとして活動しています。
父親である後藤祐樹さんはもちろんのこと、やはり世間の注目は叔母である後藤真希さんとの似方です。「ゴマキと目鼻立ちがそっくり」、「このままモー娘。に入れそう」というコメントも多く寄せられています。
言わずもがなですが、辻さんや後藤真希さんの10代の頃を日本中が知っています。それだけに同年代となった希空さんや芹澤もあさんと母や叔母とのルックスの比較は、視聴者にとって楽しみの一つになっていることは明らかでしょう。
◆水谷豊長女は朝ドラヒロイン、野々村真長女はEテレレギュラー
希空さんは趣味であるお菓子作りがプロ並みであることも知られています。17歳にして自分の好きなことや秀(ひい)でたスキルを持っており、ただ顔が可愛いだけの2世タレントではない魅力も多くのファンを持つ所以(ゆえん)ではないでしょうか。
同じことが、野々村真さんと野々村俊恵さんの長女で、モデルでタレントの香音さんにも言えます。
香音さんはその可愛らしいルックスが2013年の芸能界デビュー当時から話題になっていましが、同時に、当時は小学生という早い時期でのデビューに批判があったことも事実です。
デビュー時は「野々村香音」の名だったものの、その後は親の名を借りることなく活躍したいという思いから現在の香音へと改名しました。
現在はNHK Eテレ『ギョギョッとサカナ★スター』にレギュラー出演。さかなクンの独特なテンションや無茶ブリにもついていき、ときには適当にいなすなどしてタレント力を発揮しています。「ティーンがなりたい顔」とも評される両親譲りの可愛らしいルックスはもちろん、バラエティ番組などで見せるトークや対応力も評価されてきています。
また水谷豊さんと伊藤蘭さんの長女の趣里さんも、デビュー当時は「大物俳優と伝説的アイドル夫婦の2世タレントか」と批判的な声も多かったです。
しかし現在では映画賞を受賞するなどその演技力が認められ、オーディションを勝ち抜いて連続テレビ小説『ブギウギ』主演にまで上り詰めました。すでに親の七光りなど話題にされることもなく、人気女優として定着しています。
◆結局は一芸を持っているかどうか
2世だろうとそうでなかろうと、芸能界で生きていくには何かしらの一芸やスキルが求められることには変わりありません。
2世タレントだからこそデビューの入り口の時点で、すでに視聴者は厳しい目を向けるのが現実。その中でも芸を磨き続けなければ正当な評価を得られないでしょう。だからこそ生き残っている2世タレントこそ本当に芸がある芸能人ということが言えるのかもしれません。
芸能人の子育ての成果でもあり、世間から厳しい目を向けられつつも注目の的となり続ける2世タレント。彼女たちがこぞってデビューして活躍しているのはさまざまな要因が絡み合っているだけでなく、両親や本人含めたさまざまな武器を持ち合わせているからではないでしょうか。
<文/エタノール純子>
【エタノール純子】
編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中