セリエA第15節が8日に行われ、ナポリとラツィオが対戦した。
今夏に就任したアントニオ・コンテ監督のもと、2シーズンぶりの優勝を目指すナポリはここまで14試合を消化し、11勝1分3敗の好成績を収めている。同じく好調を維持するアタランタが今節リーグ戦9連勝を飾って暫定首位に浮上。ナポリとしてはしっかりと勝ち点「3」を掴み、首位の座を守りたいところだ。3連勝を目指し、今節ホームに迎えるのはラツィオ。ここまで14試合を消化し、9勝1分4敗で暫定5位につけている。
開始早々の3分、ナポリは斜めのランニングでボックス内右へ侵入したジョヴァンニ・ディ・ロレンツォへボールが渡り、マイナスの折り返しにスコット・マクトミネイが合わせたが、シュートはGKイヴァン・プロヴェデルがセーブ。序盤こそ攻め込まれたラツィオだが、その後はボール保持率で上回り、グスタフ・イサクセンがカットインからGKアレックス・メレトを強襲するシュートを放つなど、何度か敵陣ゴールに迫る場面も作る。
一進一退の攻防が続くなか、ナポリはフヴィチャ・クヴァラツヘリアとマッテオ・ポリターノの両翼を起点にチャンスをうかがう。33分にはポリターノのクロスからボックス内でボールがこぼれ、アンドレ・フランク・ザンボ・アンギサがアクロバティックなシュートを放ったが、GKプロヴェデルがキャッチ。45+3分には絶好の位置で得たFKをクヴァラツヘリアが直接狙ったが、右足で放たれたシュートは惜しくも枠の左へ外れた。
後半に入り51分、ラツィオは相手DFとの競り合いを制したブライユ・ディアがボックス手前中央から右足を一閃。しかし、強烈なシュートはクロスバーを叩き、惜しくも先制点とはならない。一方のナポリはボール保持率こそラツィオを大きく上回るも、最終局面での崩しに苦戦し、なかなか決定機を作り出せない時間が続く。70分にはクヴァラツヘリアの左CKにザンボ・アンギサが頭で合わせたが、枠を捉えることはできない。
79分、遂に試合の均衡が破れる。カウンターを発動したラツィオは最前列のティジャニ・ノスリンがボールをキープし、右サイドに広がるスペースへ展開。このパスを受けたイサクセンがカットインから左足を振ると、狙い澄ましたシュートがゴール左隅に吸い込まれ、先制に成功した。その後、ナポリは圧力を強めるも最後まで同点ゴールを奪うことはできず。試合は0−1で終了し、リーグ戦4試合ぶりの黒星となったナポリは首位の座から陥落している。
次節、ナポリは14日にアウェイでウディネーゼと、ラツィオは16日にホームでインテルと対戦する。
【スコア】
ナポリ 0−1 ラツィオ
【得点者】
0−1 79分 グスタフ・イサクセン(ラツィオ)