意図せず友人の「見てはいけない」場面に遭遇してしまった事はあるだろうか。岐阜県に住む40代女性は、大学時代に友人とその彼氏の修羅場を目撃してしまったことを打ち明けた。
「学生時代、終電が早かったので、実験やクラブ活動で遅くなった時のために、同じような事情がある同じクラブの女の子3人でお金を出し合って、1万6000円というボロアパートを借りていました」
つまり、遅くなったときのための宿泊所として共同で使っていた部屋だった。「3人一緒に泊まることもあれば、1人泊まることもありました」と振り返る。ところがある日、驚くことがあった。(文:篠原みつき)
友人が彼を「ばっち――ん!」と平手打ちした瞬間だった
ある日、その部屋に大事な本を忘れて帰ってしまった女性。翌朝、学校に行く前にその部屋に寄って行こうと一本早い電車に乗った。そして部屋のドアをあけると……
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「友人とその彼(この人も同じクラブ)がいて、布団の上に2人パジャマ姿でいて、しかも喧嘩の最中だったのでしょう。友人が彼を平手打ちした瞬間に出くわしました。ばっちーーん!といい音がして、私はびっくり。向こうも私に気づいてびっくり」
友人が彼氏とのお泊りに使っていたこともさることながら、とんでもない場面を見てしまったのだ。お互いに衝撃だっただろう。その後は
「『本、取りに寄っただけだよ』と言ってあがりこみ、目的の本をがっちり掴んで、逃げるように部屋を出ました。もう何を言ってよいやらわからなかったのです」
と、そそくさとその場を去った。結局、その件について、友人には何も言わなかったというが、色々と気になる所はあったようだ。
「本当は、共同で借りてる部屋に彼を連れ込んだらいかんのでは? とか思うこともあったのですが、その友人はおとなしい、気長な子だったので、彼氏をひっぱたくというのは余程なことだろうと思ったり」
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結局、その2人は別れたというが「世の中、漫画やドラマみたいな瞬間に出くわすことってあるんだな、と今でも思います」と特殊な体験に思いを馳せていた。
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