セパンで2024-25アジアン・ル・マン・シリーズ開幕。Car GuyがGTクラスを制する

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2024年12月09日 18:00  AUTOSPORT web

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11月7日にセパン・インターナショナル・サーキットで開催された2024-25アジアン・ル・マン・シリーズ第1戦のスタートシーン
 12月7〜8日、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで2024/2025アジアン・ル・マン・シリーズ(AsLMS)の開幕ラウンドが行われ、シリーズ初参戦となったRDリミテッド(30号車オレカ07・ギブソン)がレース1でデビューウインを達成。雨に祟られたレース2はアルガルベ・プロ・レーシング(25号車オレカ07・ギブソン)が制している。

 フレッド・プアダッド、ジェームス・アレンとチームを組み、RDリミテッドのマシンでAsLMSの開幕ラウンドに臨んだトリスタン・ボーティエは、マシュー・バキシビエール駆る83号車オレカ07(AFコルセ)との手に汗握る攻防の末、わずか0.055秒差でトップチェッカーを受けLMP2カテゴリーにデビューしたチームに初勝利をもたらした。

 4時間レースのハイライトはの最後に訪れた。序盤にスピンを喫した30号車オレカはこれによりクラス最後尾に落ちるも、アクシデントが相次いだレースの前半に出された複数回のセーフティカー(SC)によって遅れを取り戻し、4度目のSCランからレースが再開されるとレースリーダーに躍り出た。

 ボーティエが乗り込んだこのクルマは、残り1時間の段階で2番手の83号車オレカを約6秒リードしていたが、バキシビエールの追い上げによりファイナルラップ直前では1秒を切るまでとなった。運命のファイナルラップでは、83号車がバックストレートにつながるターン14で30号車のイン側に飛び込んでリードを奪った。しかしバキシビエールはストレートを挟んで迎えた最終コーナーでワイドに膨らんでしまう。その内側を30号車が抜けていき最後は2台が並んだ状態でフィニッシュラインを超えたが、わずかにRDリミテッドのマシンが先行していた。

 デビューウインを飾った30号車と惜敗の83号車に続いて最後の表彰台を獲得したのは、RDリミテッドと同じくこのレースがLMP2デビュー戦となったピュア・レクシングの91号車オレカ07だ。

 来年には旧世代となるニッサンエンジンを使用するLMP3クラスは、マッテオ・クインタレッリ/ベンス・バリアント/ステファン・ルメレ組の35号車リジェJS P320・ニッサン(アルティメット)が、2.5秒差でハイクラス・レーシング49号車リジェに競り勝ち開幕戦のウイナーに。GTクラスでは木村武史の代役としてCar Guyに合流した内田優大が、エステバン・マッソンとダニエル・セラとチームを組み57号車フェラーリ296 GT3でレース1を制した。なお、このクラス優勝はフェラーリ296 GT3による記念すべき通算100勝目となっている。

 日曜のレース2は青空の下、気温35度のドライコンディションでスタートを迎えたが、2時間目ににわか雨があり最後の1時間はこの地域特有の激しいシャワー(夕立)がサーキットを襲った。

 この影響でレースは赤旗での早期終了となり、残り90分の段階でのリスタート時にスリックタイヤを履いてトップに立っていたアルガルベ・プロ・レーシングの25号車オレカ07(ミカエル・イェンセン/マルテ・ヤコブセン/バレリオ・リニチェッラ)がレース2のウイナーに。LMP3クラスはアルティメットが連勝を飾り、この週末だけで52ポイントを獲得している。

 GTクラスではウインワード・レーシングの81号車メルセデスAMG GT3エボ(ジュール・グーノン/ガブリエル・ピアナ/リナット・サルヒコフ)が優勝。これにマンタイの10号車ポルシェ911 GT3 RとAFコルセの28号車フェラーリ296 GT3が続き、3メーカーが表彰台を分け合う結果となった。レース1勝者のCar Guyは9周目の最終コーナーで他車に追突するアクシデントを起こし、クルマに大きなダメージを負ってリタイアとなっている。

 2024/2025アジアン・ル・マン・シリーズの次回大会は、年を跨いで2025年の2月8〜9日にドバイ・アウトドローモで開催される。今回と同じく週末ダブルヘッダーとなるイベントは土曜に第3戦、日曜に第4戦の決勝が行われる予定だ。

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