国際プロサッカー選手会(FIFPro)は9日、2024年の男子ワールドイレブンを発表した。
世界のプロサッカー選手による投票のみで決定するFIFPro男子ワールドイレブンは、2023年8月21日から2024年7月14日までの期間、少なくとも30試合の公式戦に出場した選手が対象となり、70カ国2万1000人以上のプロ選手の投票によって選出される。今月2日には最終候補に残った26名の選手が発表されていたが、9日にはワールドイレブンに輝いた11名の選手が伝えられた。
2023−24シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)を制し、歴代最多15度目の“ビッグイヤー”を掲げたレアル・マドリードからは、スペイン代表DFダニエル・カルバハル、ドイツ代表DFアントニオ・リュディガー、イングランド代表MFジュード・ベリンガム、ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール、そして今夏に現役を引退した元ドイツ代表MFトニ・クロースと最多5名が選出。投票対象期間はパリ・サンジェルマンに所属していたものの、現在はレアル・マドリードに在籍するフランス代表FWキリアン・エンバペも含めると、6名が選ばれたこととなる。
プレミアリーグ史上初の4連覇を成し遂げたマンチェスター・シティからは、2024年のバロンドールに輝いたスペイン代表MFロドリを筆頭に4名が名を連ねており、レアル・マドリードに次ぐ輩出人数となった。ベルギー代表MFケヴィン・デ・ブライネは5年連続、ノルウェー代表FWアーリング・ハーランドは4年連続の選出となっている。ブラジル代表GKエデルソンは初のリスト入りとなった。
エンバペを含めたレアル・マドリードから6名、マンチェスター・シティから4名が選ばれたということは、言い換えるとこの2クラブ以外に所属する選手からFIFPro男子ワールドイレブンに入ったのは1名のみ。リヴァプールに所属するオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクが、2年ぶり4度目の選出を果たした。
一方で、インテル・マイアミに所属するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは、最終候補の26名には残っていたものの落選となった。メッシは昨年まで、17年連続でFIFPro男子ワールドイレブンに輝いており、メッシ不在の11名となるのは2006年以来のこと。2007年から2021年まで15年連続で名を連ねていたアル・ナスル所属のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドも3年連続の不在となり、一時代の終焉を感じさせる顔ぶれとなった。
なお、FIFPro男子ワールドイレブンはGKから1名、DF、MF、FWから3名ずつが選出される。残る1枠は、10名以外で得票数の多いフィールドプレーヤーに割り当てられる仕組みだ。
2024年のFIFPro男子ワールドイレブンに輝いた11名は下記の通り。
◼︎2024年 FIFPro男子ワールドイレブン
※カッコ内は(国籍/所属クラブ)
▼GK
エデルソン(ブラジル/マンチェスター・シティ)
▼DF
ダニエル・カルバハル(スペイン/レアル・マドリード)
フィルジル・ファン・ダイク(オランダ/リヴァプール)
アントニオ・リュディガー(ドイツ/レアル・マドリード)
▼MF
ロドリ(スペイン/マンチェスター・シティ)
トニ・クロース(ドイツ/レアル・マドリード)※今夏に現役引退のため最終所属クラブ
ケヴィン・デ・ブライネ(ベルギー/マンチェスター・シティ)
ジュード・ベリンガム(イングランド/レアル・マドリード)
▼FW
キリアン・エンバペ(フランス/パリ・サンジェルマン→レアル・マドリード)
ヴィニシウス・ジュニオール(ブラジル/レアル・マドリード)
アーリング・ハーランド(ノルウェー/マンチェスター・シティ)
【画像】FIFPro男子ワールドイレブン
Introducing the 2024 FIFPRO Men's #World11, chosen by 21,266 players 🌟
🇧🇷 Ederson
🇪🇸 @DaniCarvajal92
🇳🇱 @VirgilvDijk
🇩🇪 @ToniRuediger
🏴 @BellinghamJude
🇧🇪 @KevinDeBruyne
🇩🇪 @ToniKroos
🇪🇸 Rodri
🇳🇴 @ErlingHaaland
🇫🇷 @KMbappe
🇧🇷 @ViniJr
By the players, for the players. pic.twitter.com/OoMcUZd3sK— FIFPRO (@FIFPRO) December 9, 2024