FIA F2に参戦するプレマ・レーシングは12月10日、2025年シーズンのFIA F2においてセバスチャン・モントーヤを起用すると発表した。セバスチャンはアメリカ生まれのコロンビア人で現在19歳。父は2度インディ500を制し、F1では7勝を記録したファン・パブロ・モントーヤだ。
2001年から2006年までの6シーズンにわたりF1に参戦したファン・パブロ・モントーヤは、通算7勝、合計30回の表彰台を獲得し、ウイリアムズ在籍時の2002年と2003年はドライバーズランキング3位を獲得している。
そんなファン・パブロの息子、セバスチャンはレーシングカートを経て、2020年から2021年にかけてプレマ・レーシングからイタリアF4選手権とドイツのADAC F4選手権へ参戦。FIA F4参戦時は勝利こそなかったが、幾度と表彰台に上がった。
2022年シーズンにはフォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン選手権を主戦場に、フォーミュラ・リージョナル・アジアにも参戦。また、父ファン・パブロとともにMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のLMP2クラスにエントリーし、セブリング12時間レースなど3レースに参戦した経験もある。
FIA F3には、2022年のスポット参戦を経て、2023年よりフル参戦。ハイテック・パルスエイトから参戦した2023年はランキング16位、カンポス・レーシングから参戦した2024年はランキング17位となった。
なお、2023年にレッドブルの育成プログラムであるレッドブル・ジュニア・チームに加入するも同年限りで離脱。ただ、その後もレッドブル・アスリートとして活動をしている。
「2025年のFIA F2シーズンに向けてプレマ・レーシングに加入できることをとてもうれしく思う。プレマ・レーシングは僕が初めて4輪レースに挑んだ際にともに仕事をしたチームであり、彼らがどのように進化したかを見るのはとてもクールだった」と、セバスチャンはコメント。
「彼らはフィーダーシリーズのレースで最高のチームのひとつであり、今では世界でも最高のチームのひとつだ。彼らと再び手を組むことができることをうれしく思うし、スタートを切るのが待ちきれないね」
そして、プレマ・レーシングのチーム代表レネ・ロジンは「セバスチャンとまた仕事ができるのは素晴らしいことだね」と語った。
「FIA-F4やフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパでのコラボレーションは本当に楽しかったし、2025年シーズンのFIA F2に向けて、いいポテンシャルを発揮できると確信している。FIA F2へのステップアップは決して簡単なことではないが、ファクトリーやテストでともに良い準備をし、それをさらに発展させていくつもりだ」
セバスチャンは12月11日〜13日にアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで実施されるFIA F2ポストシーズンテストで、初めてFIA F2のステアリングを握る。なお、セバスチャンのチームメイトはアルピーヌ育成のガブリエレ・ミニとなる。