中国軍などが、おととし以降行った演習を上回る規模の艦隊を台湾周辺などに展開していることについて、中国政府は「独立を図る挑発的な動向には高度な警戒を怠らない」と主張しました。
台湾メディアなどによりますと、ここ数日、中国軍が2022年以降行った演習を上回る規模の艦隊を台湾周辺などに展開しているということです。日本列島から台湾、フィリピンなどに至る「第一列島線」周辺に展開している艦船もあるということです。
ロイター通信は展開している中国軍の軍艦や海警局の船はあわせて90隻近くに上ると報じています。
こうした動きについて、中国で台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮報道官は11日の会見でこのように主張しました。
中国 国務院台湾事務弁公室 朱鳳蓮 報道官
「『台湾独立』分裂勢力が外部勢力と結託して独立を図る挑発的な動向には高度な警戒を怠らず、決して座視しません」
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そのうえで、「我々は必要な措置を講じて国家の主権と領土の一体性を断固守る」と強調しました。
また、台湾の頼清徳総統が6日までの外遊でアメリカのハワイやグアムにも立ち寄ったことについて、「外部勢力に依存した独立の幻想を早急に放棄し、『台湾独立』分裂活動を停止するよう厳しく警告する」などと批判しました。