12月13日、三重県の鈴鹿サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式/ルーキーテストの最終セッションが13時から90分間行われ、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)が午前中に続いて最速タイムを記録した。
11日から開催されてきたテストも、このセッション6が最後の走行に。午前中のセッション5と同様、スーパーフォーミュラ決勝出走経験が4戦未満のルーキードライバーのみが出走可能となっている。エントリーはセッション5と変わりないが、午前中にアクシデントのあった大草りき(PONOS NAKAJIMA RACING)は出走を取りやめている。
13時、再び顔を見せた太陽の下、11台の車両が走行を重ねていく。気温は13度、路面温度は16度と、午前中よりそれぞれ上昇している。
序盤、まずは野中誠太(Kids com Team KCMG)が1分38秒415というターゲットタイムを設定、これに3日目から走行を開始した堤優威(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、小林利徠斗(VANTELIN TEAM TOM’S)が続いた。
やがて午前のトップタイムを記録したフラガが2番手へとタイムを縮め、小出峻(San-Ei Gen with B-Max)も1分38秒台に入れて3番手へと浮上してくる。さらに堤がタイムを再び更新すると、2番手の座を取り返した。
セッション開始から30分がすぎたところでタイムアップが相次ぎ、オリバー・ベアマン(Kids com Team KCMG)が1分38秒台に入れ3番手に立つが、オリバー・ラスムッセン(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、堤、小林もトップ5圏内へと進出していく。
セッション折り返しを迎えた13時45分過ぎには、暫定首位の野中が1分38秒054へと全体ベストを更新。そして残り30分を迎えたところで、小林がセクター2、3、4で全体ベストを更新し、1分37秒828でこの時点での最速タイムを記録した。
続いて堤もタイムアップを果たし、2番手に。3番手に下がった野中もアタックを敢行し、セクター1、2、3で全体ベストを刻む1分36秒999を記録、2番手小林以下に大きな差をつけ再び暫定首位に立つこととなった。
しかし直後にアタックしたフラガは、1分36秒848へと全体ベストを縮めていく。さらに小出も自己ベストをマークして3番手に飛び込み、残り10分を切るとラスムッセンが4番手へとタイムアップを果たした。
チェッカー目前、卜部和久(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)らが自己ベストセクターを刻むなか、S字コーナーへの進入で堤がクラッシュ。赤旗が提示され、ここでセッションは終了となった。なお、堤は無事にマシンを降りているとのことだ。
これにより、セッションベストタイムは午前に続いてフラガがマークすることに。野中、小出、ラスムッセン、小林、堤と続くトップ6のオーダーとなり、マシントラブルもあったベアマンはこのセッションを8番手で終えた。
これにて3日間の鈴鹿でのテスト、そして2024年のスーパーフォーミュラの走行はすべて終了した。