紅白歌合戦や運動会はなぜ「赤白」にわかれる? 組みわけのルーツを解説

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2024年12月15日 12:01  BCN+R

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平安時代の戦でも赤白にわかれていた!?(画像はイメージ)
 年末が近づくと気になるのが「紅白歌合戦」。毎年当たり前のように見ている人は多いが、なぜ「赤白」にわかれて戦うのか不思議に思ったことはないだろうか。「紅白歌合戦」に限らず、学校の運動会でも「赤白」の組みわけがおこなわれるのが基本だ。実はこの風習は日本だけのもので、海外の学校では「赤青」にわかれて戦うケースが多い。なぜ日本でのみ「赤白」の組みわけが浸透したのか、その理由を探ってみよう。

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平安時代の戦いでも赤白にわかれていた!?

(画像はイメージ)

●源氏と平氏の戦いでも赤と白にわかれていた

 「赤白」の組みわけのルーツは、平安時代の源氏と平氏の戦いにあるという説が有力だ。1180年〜1185年の源平合戦では、敵と味方がわからなくならないように、源氏が「白地に赤丸」、平氏が「赤地に金丸」の旗を掲げていたと言われている。そこから、赤と白は「対抗する色の組みあわせ」として認識されるように。

 赤白は「対抗する2組」のほかに、「おめでたい配色」というイメージもある。これには、源氏と平氏の戦いとは別のルーツがあるようだ。日本では喜ばしいシーンでは赤飯を炊き、お餅をついていた。そのため赤飯の赤とお餅の白は「おめでたい配色」と認識され、現代でも「紅白餅」や「紅白幕」などに使われている。

 その他に、赤は「赤ちゃん」、白は「白装束」を指し、赤白の配色は「生まれてから死ぬまで」を意味するという説も。いずれにしても、赤白の配色は日本文化の継承といえるだろう。

 ユニクロや任天堂、日本航空など、ロゴに赤白の配色を取り入れている日本企業は多い。そういえば、日本の国旗も赤白の配色。やはり赤白は日本のアイデンティティの1つのようだ。(フリーライター・波多野陽介)

■Profile

波多野陽介

学生時代からクイズ好きで、卒業後からフリーライターとして活動中。世の中の様々な雑学、トリビアを中心にオールジャンルの記事を手掛けている。知識量を増やすべく日々リサーチ中。

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