山本尚貴は、牧野の特技という「MotoGPに参戦するスペイン人やイタリア人ライダー独特の英語のモノマネ」を動画で公開した 12月15日、東京都青山にあるホンダ・ウェルカムプラザ青山にて『Honda Racing 2024 SEASON Finale』が開催され、ホンダのマシンを駆るスーパーGTドライバーたちが集結してのトークショーが行われた。
このイベントは、例年12月にモビリティリゾートもでぎで開催されていた『Honda Racing THANKS DAY』に相当するもので、2024年は開催場所をもてぎからホンダ本社がある青山へと映しての開催となった。当日は多くのトークショーイベントが企画されたほか、新旧ホンダのレーシングマシンが多数展示された。
スーパーGTに参戦するドライバーらが参加したトークショーでは、“スーパーGTフィナーレトーク 〜ドライバーたちのオンとオフ〜”と題して、松下信治(ARTA)、佐藤蓮(ARTA)、伊沢拓也(Modulo Nakajima Racing)、山本尚貴(STANLEY TEAM KUNIMITSU)、そして初日14日にも同じテーマのトークショーに参加した牧野任祐(STANLEY TEAM KUNIMITSU)の5名が登壇した。
事前抽選で当選した大勢のファンが詰めかけるなか、松下、佐藤蓮、伊沢、山本、牧野が壇上に上がると、レーシングドライバーの知られざる“オフの趣味”や、ここでしか話せない裏話も特別に披露するなど、会場を大いに盛り上げた。
まず、登壇した5人にはそれぞれ“(トークショーで使用する)オフの写真をください”というメールがそれぞれ送られていたのだが、2日目の登壇メンバーのなかで実際に写真を送れたのはなんと伊沢のみだった。
そんな伊沢の趣味は”料理”とのことで、アルミ製フライパンや包丁といった調理器具の写真をファンの前で見せると、「料理といっても大してできないのだけども、YouTubeでイタリアンの料理人たちがこの(アルミの)フライパンで作っているのを見ると美味しそうに見えて。普通のフライパンで作るとうまくいかないから、(アルミのフライパンは)ふるさと納税で買いました」と話した。
ちなみに、「フライパンを変えたら料理に変化があったのか」と問われると、伊沢は「一緒……」とこぼした。
松下のオフについて聞かれると趣味はスキーだといい、「年に1回は行っていますが、今年はまだ行けていません」と、スキーの醍醐味を熱く語った。
「普通のゲレンデじゃなくて、新雪のあるところで滑ります。ふかふかの雪で、(滑っていると)アドレナリンが出るんですよね。レースをしている時とすごく似ているんです。ただ、(スキーは)危険が伴うのであまり行かないようにはしているんですが、(2024年も)1回は行くと思います」
佐藤蓮のオフに話が移ると、「オフにかぎらず絵を描いているのですが、最近、先輩がたにならってゴルフをはじめました」と話す。練習は岡田秀樹と一緒にしているという。
「(ゴルフは難しい?)球が当たらないですね。空振りしちゃうんです。スコアは132で、2回目は130でした」と話した。ちなみに、同じくゴルフを趣味としている牧野にもベストスコアはいくつか問われると、牧野は「ベストスコアは83」だと答え、会場をどよめかせた。
山本に話題が振られると、「自分の(写真)はほぼ撮ってないですけど、人のはよく撮っていますね」と話し、自身のスマホを取り出してから「2024年一番のトピックはこれですね」と言いつつ一枚の写真をカメラに見せた。
「(写真に写っている)これ、マレーシアのクアラルンプールにあるショッピングモールの駐車場ですけど、とある日本人とともに異国の地に行ったら、(乗っていたクルマを)インロックしちゃって……」と山本が話すと、そこに付け加えるように、同じ現場にいた牧野もこのときの出来事を振り返る。
「しかも、お店が閉店間際のときにインロックして、ショッピングモールから出られないんじゃないかとという騒動がありまして……。それで、これ(インロック)をやったのは太田格之進なんです。さっき、(山本)尚貴さんと言っていたんですけど、『(太田)格之進、アメリカに行ってすごい!』という空気になっているけど、そうじゃないんですよね。左遷です(笑)」と、会場を笑いの渦に包み込んだ。
さらに山本は、クアラルンプールでの騒動の裏でやったという『牧野がイタリア人やスペイン人のMotoGPライダーが話す英語のモノマネ』動画も披露(気になるかたは公式アーカイブスを参照してもらいたい)。牧野は恥ずかしそうにしながら、「MotoGPのスペイン人ライダーやイタリア人ライダーの英語ってちょっと独特なんですよ。わかるかたもいらっしゃるかもしれませんが、それのモノマネが得意で」と、知られざる特技を明らかにした。
そこに補足として、「格之進が頑張って、マレーシア現地の鍵屋さんとコンタクトを取って、頑張って英語で「ここに来てくれ」「何時までにやらないといけないんだ」って頑張って説明してる向こう側でやっていました」と話すなど、山本と牧野がまるで漫才コンビのごとく、会場から多くの笑いをとっていた。
そんな、ドライバーたちのプライベートな一面が垣間見える話題で盛り上がったセッションだが、残り時間がわずかになったところで会場に来た参加者からの質問コーナーに突入。ゴルフの質問、カートのコツなど、さまざまな質問に答えていくうちに、予定時間を迎えトークショーを終えた。登壇したドライバーだけでなく、一般参加者からも多くの笑顔があふれた30分間となった。