「家族みんなが揃って過ごした最後の旅行。祖父母に愛犬を預けて遠出したら、窓から逃げ出してしまい...」（青森県・30代男性）

Sさん（30代男性）は10年ほど前、家族旅行のため実家のある青森県に帰省した。

家族のメンバーは人間が5人と、犬が1匹。

しかし、途中で犬がいなくなってしまって......。

＜Sさんからのおたより＞

2014年9月、夏休みに実家のある青森県へ家族で帰省しました。

この帰省が終わった後、私は家を離れることになっていました。

私含め、5人と愛犬１匹の家族。家族みんなが全員揃って過ごした最後の旅行で起きたことをお話しさせて下さい。

祖父母に愛犬を預けて遠出したら...

最後の旅行ということで、祖父母に愛犬の面倒を見てもらい青森から足を伸ばして尻屋崎や函館まで観光に行っていました。

そんなとき、祖母から愛犬が居なくなってしまったという連絡が入ったのです。家で寛いでいるときだったので、首輪は着けておらず、開いていた窓から逃げ出してしまったということでした。

私たちは急いで帰宅し、辺りを探したのですが見つからりません。

家の近くには大きな道路も走っており、その近辺で目撃したという話も聞いたので事故に遭っていないかと不安な日々が2日ほど続きました。

そして失踪から数日経った日、愛犬は無事に警察に保護されました。

新しい生活の準備もあり、私は直接引き取りに行くことは出来なかったのですが、家族と再会したとき、愛犬は今まで聞いたことのないような声を上げたそうです。

安心しきったようにぐっすりと...

愛犬は、ある人に保護され、その方は名乗らずに警察へ届けてくれていたとのこと。

無事家に帰った後、愛犬が安心し切ったようにぐっすり眠っていたことを今でも覚えています。

愛犬はその後も家族の一員としてしっかり愛され、2020年6月に18年の生涯を終えました。

本当に幸せな命だったと思います。

あのとき保護していただけたおかげです。

お名前も何も分からないのでお礼も出来ませんが、保護していただいた方、本当にありがとうございました。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて！

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

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