スーペルコパ・デ・エスパーニャ準決勝が9日に行われ、レアル・マドリードとマジョルカが対戦した。
過去のスーペルコパ・デ・エスパーニャは前シーズンのラ・リーガとコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)王者が対戦する一発勝負の方式となっていたが、2019−20シーズンより、ラ・リーガ2位以内、コパ・デル・レイの優勝と準優勝の4チームによってタイトルが争われるフォーマットに変更された。大会の舞台も、新型コロナウイルス感染症の蔓延によって国外での開催を断念した2020−21シーズンを除いてサウジアラビアでの開催だ。
前日に行われた第1戦目では、昨季のラ・リーガを2位で終えたバルセロナが、昨季のコパ・デル・レイ王者のアスレティック・ビルバオに2−0で勝利。第2戦目では、昨季のラ・リーガで通算36回目の優勝を果たしたレアル・マドリードと、昨季のコパ・デル・レイで準優勝に終わったマジョルカが対戦する。
レアル・マドリードは今季のラ・リーガで13勝4分2敗の成績を残し、勝ち点「43」を積み上げ、現在首位に立つ。対するマジョルカは、9勝3分7敗の勝ち点「30」で現在6位。そんな両者は今季のラ・リーガ開幕戦で対戦しており、マジョルカのホームで行われたゲームは1−1のドローで終わっていた。
マジョルカに所属する浅野拓磨がベンチから出番を待つ一戦は、序盤からレアル・マドリードがボールを保持して試合を進めるが、ヴィニシウス・ジュニオールはパブロ・マフェオの密着マークに苦しめられるなど、なかなか決定機を作り出せない。ロドリゴやジュード・ベリンガムらがゴールに迫るシーンを作るも、仕留めきれずに時計の針が進む。
対するマジョルカはほとんどの時間を自陣で過ごすこととなる。チャンスと呼べるようなシーンも、19分にカウンターから右からのクロスボールをサイル・ラリンが頭で叩いた場面くらい。34分にはアントニオ・ライージョがプレー続行不可能となるアクシデントに見舞われたが、前半はスコアレスで終えることに成功した。
後半へ折り返すと、レアル・マドリードは頭部のケガによりオーレリアン・チュアメニが55分で交代を余儀なくされ、ラウール・アセンシオを投入。思わぬ交代カードを切らされる形となったが、それでもなお試合の主導権を手放すことはなく、敵陣で過ごす時間を作っていく。
均衡が破れたのは63分。レアル・マドリードはピッチ中央付近へプレスバックしたロドリゴがボールを奪い返したところから攻撃を開始。中央でベリンガムからのパスを受けたキリアン・エンバペが前を向き、スルーパスを送ると、ボックス右へ流れたヴィニシウスが縦へ破って浮き球を折り返す。動き直していたロドリゴが頭で合わせたが、ここは左ポストに直撃。こぼれ球を拾ったエンバペのシュートもGKドミニク・グライフに阻まれたが、またも詰めていたベリンガムが押し込む。GKグライフ、そしてゴールカバーに入っていたマフェオの股下を通す冷静なシュートでネットを揺らし、レアル・マドリードが先手を取った。
1点を追いかけるマジョルカは71分、3枚の交代カードを切る。サム・コスタ、ロベルト・ナバーロ、そして浅野をピッチへ送り出す。81分にはアブドン・プラツも投入し、フレッシュな攻撃的な選手を増やして反撃を試みたが、1点が遠い。
後半アディショナルタイムには、レアル・マドリードがトドメを刺す。直前に途中出場していたブラヒム・ディアスが、ペナルティエリア手前中央でエンバペからのパスを受け中央を破るスルーパスを供給。これが相手のオウンゴールを誘って追加点が生まれる。これでマジョルカ守備陣の糸が切れてしまい、直後には右サイドでルーカス・バスケスの上げたクロスボールをロドリゴがダイレクトで押し込み、3点をリードした。
試合はこのままタイムアップ。レアル・マドリードがマジョルカを3−0で下した。
決勝は12日に予定されており、勝利したレアル・マドリードはバルセロナと対戦する。
【スコア】
レアル・マドリード 3−0 マジョルカ
【得点者】
1−0 63分 ジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)
2−0 90+2分 マルティン・ヴァルイェント(OG/レアル・マドリード)
3−0 90+5分 ロドリゴ(レアル・マドリード)
【ゴール動画】ベリンガムの“二段股抜き”
マドリーの波状攻撃⚪️
最後に仕留めたのはベリンガム💥
スーペルコパでのイングランド選手の
ゴールは2003年のデイヴィッド・ベッカム以来🤩
この時もマジョルカ戦😎😎
🏆スーペルコパ準決勝#レアル・マドリー v #マジョルカ
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