エヴァートンの新監督候補にデイヴィッド・モイーズ氏が浮上しているようだ。9日、『スカイスポーツ』や『ガーディアン』など複数のイギリスメディアが伝えている。
ここ数シーズンに渡りプレミアリーグの残留争いに巻き込まれ続けているエヴァートン。今シーズンはアーセナル、チェルシー、マンチェスター・シティ相手に勝ち点を拾うなど粘り強い戦いは見せているが、19試合を消化した段階で3勝8分8敗・勝ち点「17」の16位に低迷している。こうした状況から、クラブは現地時間9日に、2023年1月から指揮を執っていたショーン・ダイチ監督の解任を決断した。
ダイチ監督の解任と日を同じくして行われたFAカップ3回戦、エヴァートンはU−18チームのレイトン・ベインズ監督と現在もトップチームに在籍するアイルランド代表DFシェイマス・コールマンによる共同暫定体制で臨んだ。試合はギニアビサウ代表FWベトとセネガル代表FWイリマン・エンジアイのゴールにより、EFLリーグ1(3部相当)のピーターバラ・ユナイテッドを2−0で下している。
そんなエヴァートンだが、かつて約11年間に渡って同クラブを指揮し、昨シーズン限りでウェストハムの監督を退任したモイーズ氏が、ダイチ氏の後任の最有力候補に浮上しているという。同氏はエヴァートンのオーナーであるフリードキン・グループとの協議をすでに開始しており、早ければ今週末にも指揮官に就任する可能性があるようだ。なお、モイーズ氏が新監督に就任した場合、2013年約12年ぶりのエヴァートン復帰となる。
現在61歳のモイーズ氏は2002年3月にエヴァートンの監督に就任し、2012−13シーズン終了後に退任するまで公式戦通算518試合を指揮。チームをヨーロッパリーグ(EL)出場やFAカップ決勝進出へ導くなど手腕を発揮した。2013年夏にはアレックス・ファーガソン氏の後任としてマンチェスター・ユナイテッドの指揮官に就任したが、成績が安定せず、2014年4月に解任。その後はレアル・ソシエダやサンダーランド、ウェストハムを率いた。